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メダカの繁殖 メダカの産卵、メダカの卵の孵化を成功させる手順


メダカの繁殖

メダカを卵から成魚まで美しく育てる、さらにそのメダカの卵を孵化させ、そのメダカがほかの人に評価され、 次の世代へと命をつないでいくという命のドラマはメダカを飼育しているものにしかわからない喜びです。

ぜひ、この喜びを味わってください。必ず孵化に成功したい場合も卵の孵化率を最大限高めるたにやっておきたいことメダカの繁殖(メダカの産卵、卵の孵化を成功させる手順)を紹介しておきます。 メダカの卵の孵化のさせ方、孵化させる方法は人それぞれあるとは思いますが参考になれば幸いです。記事の終盤にあるメダカの卵と産卵に関する質問集も随時更新していきまうので役立ててくださいね。


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メダカの繁殖(メダカの産卵、メダカの卵の孵化を成功させる)コンテンツ



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1.メダカの繁殖・メダカの産卵行動の為の条件

メダカの産卵・繁殖行動

 まずは、メダカに卵を産んでもらえるよう、メダカが繁殖・産卵行動を開始する条件を整えましょう。 後述しますが、メダカの産卵期・産卵時期は春~秋で、特に春~夏のシーズンに多く産卵します。 (春から産卵時期が始まり、夏が真っ只中といった感じでしょうか。) 当たり前ですが、産卵の条件はいろいろあり、オスとメスのペアが最低でも1ペアはできていること。どんなに他の条件が揃っていてもオスだけ、メスだけでは繁殖は 不可能ですね。狙ったペアをくみたいのでなければ、少なくとも数ペアできるような数のメダカを飼育しておくことが大切です。簡単にいうとメダカのオスは交尾の時に メスを抱きかかえるような行動をとるため、ヒレがメスよりも大きくなっています。メダカのオスとメスの見分け方についてより詳しく知りたい場合はこちらの記事を御覧ください。

メダカのオスメス、性別の簡単な見分け方(動画あり)繁殖を狙うなら必読!

メダカにも相性のようなものはありますし、見た目は健康でも全てのメダカがペアになり繁殖行動に移ってくれるとは限りません。 ギリギリの数よりも余裕を持った数で確実にペアができるよう保険をかけておきましょう。(誰でもわかる!メダカのオスとメスの簡単な見分け方 参照)

やはりメスメダカの数を多めにしておいたほうが繁殖させる数は稼ぎ安いです。自分の中で理想の体型・体色の親メダカがいて産卵をさせたいオスとメスのペアが決まっている場合は、そのオスメダカとメスメダカを他の容器に隔離し、 さらに隔離した後、メスメダカがお腹に卵をぶら下げているのを見つけたら、オスの親メダカをその容器から移動(オスの親メダカがお腹にぶら下がっている卵や産み付けた卵を 食べようとする恐れがある為)させ、メスの親メダカが卵を産み付けるのを待ち(後ほど書きますがなかなか卵を産み付けない場合は強制的に採卵するのもありです)、採卵しましょう。



2.親メダカに卵を産ませる為の栄養をつけさせる

 メダカの人工飼料にも産卵させたい時用のエサと通常時のエサ、色揚げ用のエサなどが別れているように、 メダカに元気な卵を十分な数、産ませるには親メダカには十分な栄養と健康な体が必要です。産卵には大量のエネルギーと体力が必要になりますので、 しっかりと餌を与えて栄養をつけさせ元気な卵を産卵してもらいましょう。親メダカの食べる餌や親メダカの体の大きさによっても産卵する卵の数も違ってきます。

人工飼料でも十分産卵は可能ですが、生餌(当店ではミジンコの販売ゾウリムシの販売を行っています)を与えるとより効果的です。 人工餌の食いつきが悪いときは積極的に生餌を与えてみましょう。 やはり、動いている動物を食べようとするメダカの野生の本能もあるせいか食いつきは格段に違ってきます。 餌をたくさん食べ、健康状態もよりよくなれば産卵する可能性ぐんと高まるはずです。


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さきほどもいいましたが産卵期間中は、より体力とエネルギーを必要とする為、より栄養価の高い餌を通常より多めに餌を与えておきましょう。 (もちろんなるべく食べ残しはでないように)生まれてくるメダカの卵の状態や卵の数は母親メダカの健康状態で変わってきますので、親メダカが良い状態で産卵に望むのことが 、良い卵や良い稚魚やを産んでもらう重要なポイントです。


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1袋
500匹以上(ダフニア)
1袋
1袋(タマミジンコ)

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3.メダカに卵を抱卵させ産卵させてみよう

 メダカの飼育に慣れてきたら、メダカを抱卵させ卵を産ませてみましょう。 うまくいけば、健康な親が最低、オスメス一匹ずつ(1ペア)できていれば 産卵期のメダカは交尾をし繁殖を始めます。ただし、当然メダカにも相性というものもあるようで、全てのオスメダカ、メスメダカが飼育者の望んだとおりにペアになって くれるわけでもありません。確実に数を増やしたい場合はオスとメスを合わせて合計10匹ぐらいはいるほうが安心です。(もちろん、数ペアできるように)

水や餌・水温などに気をつけ、メダカの健康状態が良い状態で飼育できていれば、成熟して大きく育ったメダカは卵を毎日のように20~30個ほど産むようになります。 (メスの体が大きくなっていない卵を産卵し始めた段階では卵の数が少なかったり産まない日が続いたりしますが、メスの体が成長しできあがってくると安定した数の卵を産卵するようになります。 やはり、親メダカの成長具合、健康状態を左右する餌などは繁殖・産卵にもとても重要な要素です) メダカの交尾は明け方に、オスがメスの身体の下をくるくるまわって求愛のアピールをします。 オスメダカのアピールがうまくいき、メダカのカップルが成立した場合、オスは背びれと尻ビレでメスを抱き、オスは精子を放出しメスが抱えている卵を受精させます。

  その後、オスはメスから離れ、暫くは母親メダカがお腹にぶら下げたまま(抱卵したまま)泳いでいますが、 卵は水草(カボンバアナカリスマツモ等)や 人工的な産卵床(当店取り扱いのシュロ)などに産みつけられます。 産卵された卵は1ミリ程度のとても小さなものなので繁殖を狙っている場合はよく目をこらして日々メダカのお腹や水草に卵が産み付けられていないかを チェックしておきましょう。やはり、水草の種類によっては産み付けられた卵を発見しづらいので人工的な産卵床に卵を産み付けさせてそのまま産卵床ごと移動するのが楽ですね。

  以前にもいいましたが、抱卵・産卵したけど卵を産み付ける場所がなくお腹にぶら下げられたままになっていると、ほとんどの場合他のメダカに卵を食べられてしまいます。


メダカの採卵の様子

 ▲採卵の様子です。卵をもったメダカは産み付けるまで隔離しておく方が良いです。(親メダカは卵・稚魚を食べてしまう為) 産卵したメダカは体外に卵塊(糸で繋がった、卵の塊)をぶら下げたまままま泳ぎ、 数時間で卵を水草などの産卵床などに産み付け始めます。なかには10時間以上、卵塊をぶら下げたまま泳いでいる個体もいるようです。(ときにはぶらさがったままの卵がそのまま発眼していることもあります)



採卵の様子その2


メダカの卵を水草で取りたい場合のおすすめは?

ここで、私の経験からメダカの卵を採卵しやすい水草を紹介しておきます。 まずひとつはウィローモスなどのモス類(コケ類)です。糸が卵にくっつきやすいからか、 圧倒的にメダカが卵を産み付けやすいです。 もう一つは、ホテイアオイ(ホテイソウの根)です。 理由はやっぱり、ホテイ草の根のヒゲ状の形状に卵が くっきやすいということでしょう。屋外飼育に限られると思いますが水質浄化能力も抜群で飼育容器に影を、つくることもできるので使用するメリットはたくさんあります。 他の水草と比べるとやっぱり、メダカに圧倒的に卵を産み付けられる確率が高いです。 ホテイアオイについては別記事 ( ホテイアオイ・ホテイ草の育て方や手入れ~開花~越冬まで!水質浄化でメダカと相性抜群!)で詳細を紹介しています。

 次によく使われるのがマツモやアナカリス、カモンバなどの糸状の水草です。これらの水草は細かい糸が卵にくっつきやすいため、メダカが卵を産み付けやすいです。特にマツモやアナカリスなどは 育成も容易なので使用している人も多いのではないでしょうか。

他にはサルビニア・ククラータやアマゾンフロッグビットなどの 根がフサフサした浮草ですね。 こういった浮草は産卵床としても使えなくはないですが、増えやすいのであまりに増えるとどこに卵がついているのか探すのが大変になる場合があります。

逆にメダカに無視されやすい(卵を産み付けられにくいのが) アヌビアスなどの葉っぱが固くてつるつるした水草です。まるで無視されている事が多いです。

ひょっとしたら、メダカも産み付けているけど 全然、卵が水草にくっつかずに、下に落ちているだけかもしれません。ので床を探してみると案外落下しているかも知れませんよ。

4.メダカの卵を採卵・採取する

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 メダカの卵の採卵方法についてより詳しく説明してみます。メダカは浮草の根や水中の水草、水中に沈んでいる人工物、いろんなものに卵を産み付けます。 もし、産卵した卵を見逃したくない、産み付けられた卵を必ず見つけたいという場合は、親メダカと産卵床となるもの以外は飼育容器に入れないようにして おきましょう。水中の水草、浮草の根などに卵を産み付けてしまうと、どうしても見逃してしまう場合があります。

  また産卵して、抱卵しているメダカの卵はお腹に付いている時点で、他のメダカに餌として狙われてしまい、やっと水草などの産卵床に産み付けたとしても 、産みつけた親メダカや他のメダカに餌として 狙われ食べられてしまいます。

  これを防ぐには人工の産卵床を入れておき、 産卵を確認したらすぐに産卵床ごと隔離するという採卵方法がおすすめです。

 さらに確実に卵を採卵したい場合は、卵をお腹につけたメダカを掬って綿棒や筆などを使って卵をお腹からとってしまいましょう。(その際は、メダカに直接、指が触れぬよう、メダカが飛び跳ねて落下しないよう注意してください。 親メダカの体に負担がかかるということもあり、そういった危険はどうしても0にはできませんので、絶対にこのメダカの卵は採りたいといった場合以外はおすすめの採卵方法とはいえません) メダカの卵は有精卵であれば人が軽く指でつまんだぐらいでは簡単に潰れたりしないので(あまりに強くつまむと潰れる可能性はありますが・・・)メダカと卵を離してしまえば、 あとは指でで採卵してしまっても大丈夫です。潰れてしまった卵はどちらにしても孵化できる有性卵ではなかったということで割りきりましょう。

中にはメダカの卵がお腹についている状態で手・指で採卵する人もいます。もちろんそれを推奨するわけではないですが、先程もいったように 有精卵はそう簡単には潰れませんので、メダカの卵がお腹についている段階で取るというのもある意味、確実に卵を取る方法ではあります。 (まだ、産卵床を入れてない場合やその品種の最初の卵でどうしても採卵に失敗したくない場合はそういう方法もありでしょう。親メダカに負担はかかりますが) また、メダカの卵を入れる容器は浅くて開口部が広いほうが酸素が溶け込みやすいのでおすすめです。(十分に酸素が溶け込んでいるような状態(エアレーションしているとか)ならあまり気にしなくて良いです。極端に 水量が少ない状態だと水質の悪化が激しいのでおすすめできません)

メダカの卵を採卵したら、ほぐすのがおすすめ

 メダカの卵を採卵した後に、指でほぐしてバラバラにすることをおすすめします。理由はカビ防止の為です。 メダカの卵は「付着糸」と呼ばれる粘着性の糸のようなものが付いており、この糸で他の卵に付着したり、絡み合い卵塊の状態になっています。 卵同士がくっついて塊になっていると、卵と卵の間の通水性が悪くなり、カビが発生する確率が上がってしまいます。 また、付着糸が付いたままだとゴミや雑菌などもくっつきやすくなるため、粘着糸はできれば剥がして卵塊をバラバラに優しくほぐすしておく事をおすすめします。

5.メダカの卵を隔離する・当店のメダカの産卵床(タマゴトリーナー)の使い方

5個
お得な5個セットです。


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5個
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 ▲産卵しても放っておくと卵を親メダカが食べてしまいますし、親メダカと同じ飼育容器で卵が孵化してもやはりメダカの赤ちゃん(針子)は親メダカに食べられてしまいます。 上記のような人工の産卵床を浮かべておいてメダカが産卵後に産卵床ごと取り出し、 別の飼育容器へ早めに移すことでメダカの孵化率・繁殖率は劇的に高めることができます。(タマゴトリーナーなどという名前で販売されていることが多いですね)

ちなみに熱帯魚のグッピーも卵胎生ではあるもののメダカなのですが、 産まれた赤ちゃんはある程度の大きさだからか、水草の影など親メダカ(外敵)から、隠れるように水草の陰に隠れたりします。一方メダカの赤ちゃん(針子)は、 食べられるかもしれない親メダカの前を平気で泳いでいます。この違いは何なんでしょうね・・・・。

卵の孵化率、稚魚の生存率を上げる為には産卵したメダカの卵の隔離は重要です。

写真の産卵床は当店で販売しているものですが価格も安く、繰り返し使用できるので効率よく採卵することができます。繁殖シーズンに大活躍してくれますので沢山もっていても困りませんよ。下の画像の商品は 水槽の中にネットをぷかぷか浮かせておくというものです。産卵床に卵を産んだら、このネットに産卵床ごと移動して親メダカの飼育容器に浮かべておくのも別の飼育環境を用意する必要がなくなるので便利ですね。 もし、メダカと卵の隔離をしたくないという場合は、親メダカが入れない場所が大量にできているぐらい、たくさんの水草を植えておくと生き延びて大人になってくれるメダカもでてきます。 うちのメダカは屋外で、できるだけ自然に近い形で飼いたいんだ!繁殖したいんだ!という方にはメダカと卵を隔離せずに、稚魚の隠れ家を優先した飼育環境・レイアウトにするのがいいでしょう。





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6.メダカの卵の育て方、卵の成長の過程を動画で見る卵の色も変わる?

  産み付けられたメダカの卵は、卵の中に目が見えてきて、卵に色がついて・・・といった具合に卵の中で稚魚が日に日に成長していくのが外からみていてもわかります。 約2週間程度で卵が孵化してきますが、その時の水温や日照時間などにより、孵化するのに必要な期間も日数も変わってきます。ちなみに卵の色最初は透明に近い状態に見えてますが、黄色っぽくなったり、 黒っぽくなったりと卵の段階で多少色もかわります。(卵の色が白になった時は多分もうダメです・・・)

下の動画はメダカが卵の中でどういう風に育ち成長をしていくのか、メダカの卵の成長の過程が分か動画がになっています。卵の成長を詳しく順を追って見てみましょう。まず、卵に毛のようなものが生えていることがわかります。 これによってメダカの卵が水草に付着することができたり、卵同士で塊をつくることができます。(ばらばらにして人工的に孵化させたい場合は指でころころしてこの毛に付着しているゴミをとった方がいいかもしれません。 バラバラにした方が1つの卵にカビが生えたときに、他の健康な卵が巻き添えにならなくて済むというメリットがあります) 1日目ではあまり確認しにくいですが卵の中に小さな油滴(卵の中に見える泡のような物)が散らばっています。成長から3日目のあたりで、卵の中に大きな油滴が見えてきます。

この油滴は孵化後も稚魚のお腹の袋に残っていて養分として使われていきます。それから卵の中で脈をうつ臓器が見えてきます。4日~5日後には眼に黒い色素がたまり形もさらに見えてきます。 その後、心臓がはっきりと脈打つのが見えてきます。卵の中で回転運動がみられてきて、早ければ約10日後には孵化が始まります。 稚魚は孵化するために、卵膜を破る必要があり卵の中で口から酵素を出すことにより卵膜を内側から柔らかくします。卵の中で回転運動をした稚魚は そのはずみで卵膜を破りいよいよ外界へでてくる孵化が行われます。孵化直後は卵膜を被ったまま泳ぎ回る(大丈夫かと見ていて心配になりますが)姿が観察できますがすぐに卵膜ははずれます。 メダカの稚魚の誕生です。くれぐれも、メダカの卵の殻が柔らかくなっている孵化直前に指で 殻(卵膜)を触るようなことはやめてください。(もちろん、生まれたばかりのメダカの稚魚を直接触るのも厳禁です。体が柔らかいため、簡単に死んでしまったり背骨が曲がったり という重傷を負ってしまう可能性があります)


メダカの卵の成長の様子

 ある程度、綺麗な水で卵を育てていないとせっかく卵を産んでも孵化することができません。(カビやコケにやられる可能性がある為)卵の育て方といっても卵の 状態ではできることも少ないので定期的な水換えと掃除で綺麗な環境で無事に卵の成長を促すことを心がけましょう。


メダカの卵の成長の様子その2

 ▲有精卵ではない卵は白くなりカビてきますので早めに取り除きましょう。有精卵をよく見てみると卵のなかで、目や体の形が見えてきていると思います。いよいよ孵化がはじまる直前です。

7.メダカの卵の最大の敵、白いカビを防ぐ為に綺麗な飼育水を


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 先ほどからよく書いてますが、メダカの卵に白いカビが生えているのを見たことがありますよね?あれはもともと傷んでいる卵や、無精卵に生えてくるものです。

(元気な有精卵でも日光が当たらない・水質が悪いなどの条件で生えることもあります)もし、卵にカビが生えているのを見つけたら、 その卵はおそらく無精卵であり、または有精卵であったとしても、カビに侵食されている卵が孵化することはないので気持ちを切り替えてカビた卵を切り離し除去してしまいましょう。 一刻も早くカビのはえた卵を切り離ささないと全ての卵にカビが移り、せっかくの有精卵まで全滅する可能性があります。

先程もいいましたがメダカの有精卵はかなり丈夫で、指で触っても大丈夫なので慎重に少しでも多く孵化させたいという場合は、メダカの卵についている糸をとり卵をひとつずつバラバラに離しておくというのも良いでしょう。 (理由は前にも書きましたが1つにカビがはえた場合、元気な卵が巻き添えにならないようにすることや、酸素を含んだ新鮮な水流を一つ一つの卵にあてやすいというメリットが有ります) 卵を水流でゆっくり動かすというだけでも、カビがはえるのを予防する効果が期待できます。

 そこからさらに万全を期すのであれば孵化するまでメチレンブルーを入れてみると有精卵・無精卵を判別することができます。 無精卵の卵はメチレンブルーの青く染まりやすいのでカビが生える前に分けることができますね。(これはメチレンブルーの青色が沈着しているだけなので、濃いメチレンブルー溶液に長時間、つけておくと 有精卵であれ、無精卵であれ卵は青色になると思いますが、死んでいる卵、無精卵であれば、青色が抜けにくいと思います)

孵化が始まるまでの期間は、 あえてカルキを抜いていない水道水を使用してこまめに水換えをするのも良いです。 カルキを抜いてない水道水を使用する事によって、 カビが生えるのを抑えたり、卵に悪影響を及ぼす雑菌の繁殖を抑えてくれます。

もちろん孵化が始まってきたら、産まれてくる赤ちゃんメダカの為に、カルキ抜き した水道水に変えておくことが望ましいです。(カルキは1日〜2日たっていれば勝手に抜けているはずですが、メダカの赤ちゃんが孵化した時に、 カルキが抜けてなければもちろん、赤ちゃんメダカの命にかかわります)卵のカビ防止についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。 メダカの卵にカビが生える!?白カビ(水カビ)の原因と防止の方法



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8.メダカの卵が孵化する日数を計算してみる。何日で孵化する?

メダカの卵の孵化の瞬間

 上の動画はメダカが孵化するまでの貴重な映像です。一般的にはメダカの卵が孵化するには約250℃日が必要とされています。 これがどういうことかというと 水温 × 日数 = 250℃日ということです。もっと簡単にいうと水温が25度なら10日で孵化するという計算になります。 水温によって孵化する日数も変わってくる為に、水温が温かい季節に産まれた卵のほうが 低水温の季節に産まれた卵より早く孵化するということです(^^)。目安としてはだいたいメダカの卵が孵化するまで2週間程といったところでしょうか。

あまりに低水温な場合は孵化が遅れるどころかそのまま孵化できない可能性もありますし、 ヒーターを入れて高水温にすれば孵化を早めることもできますが、 あまりに孵化が早いとせっかく産まれてきた赤ちゃんメダカも体の弱い子だったりする場合もあります。

孵化するために最適な水温は約24℃~25℃と言われていますので、もし、なかなか孵化してこないなと思った方は 先ほどの計算式で計算してみて、水温が低すぎないかを確認してみるのもいいでしょう。ちなみに、無事に孵化した後も、稚魚の成長に水温はすごく重要です。 要因としては、単純に成長速度の早い稚魚や針子の状態で水温が低かったりするとメダカの活性が低く餌食いが悪かったり、消化不良を起こしたりということも考えられます。

9.メダカの産卵・卵の成長には日照時間も重要

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 メダカの卵を孵化させるまでと同様にメダカの卵と稚魚を順調に成長させるには光にあてることがとても有効です。(できれば太陽光がベスト) 春から夏の日照時間は12時間以上で、メダカの繁殖活動を促す為に必要な時間は約13時間と言われていますが、 現在もっとも卵の孵化に適しているとされている日照時間は約14時間です。思ったよりも長い間の日光の照射時間が必要なんですね。 照明を24時間つけっぱなしなら早く孵化するんじゃないかというとそういうわけでもないようです。

春~夏あたりの日照時間は自然任せでも必要十分な時間、日光を照射してくれるのでちゃんと日光のあたる場所に置いておけばあまり気にしなくても 良いと思いますが、夜の長い秋からの季節は日が落ちてきたら、ライトなどを照射して日照時間を伸ばしてあげると 効率的です。日照時間が足りず、あまりに長く孵化できない場合も、たとえそれが有精卵であっても卵がそのまま死んでしまったり、カビが生えてきてしまう場合がありますので、 メダカの卵の成長を止めてしまう原因になる日照不足にも、十分に気をつけるようにしてください。

メダカの卵を孵化させるための、光の種類ですが結論からいえば、やはり日光(太陽光)がベストです。日光と家庭用の白色LEDなどでは研究機関の試験の結果、 孵化率(太陽光が圧倒的に高い)孵化までの日数(太陽光が一番短い)や孵化後の死亡率(太陽光が一番低い)に数倍もの差ることが研究機関の試験結果で証明されています。

特に個人的にもあまり、信じていなかった青色LEDの有害性は確実にあるようで奇形が発生する確率も高くなるようです。もちろん、LEDを全否定するものではないので 蛍光灯やメタルハライドランプ、LEDなどを選ぶ場合、太陽光に近いものを選ぶことでより元気にメダカを育てることができます。(太陽光とまではいかないまでもやはり、白系や青系の波長より、赤系の 波長のほうが生体には良いようです。照明と生体の関係は限りなく奥が深く難しい話になりそうなので別の機会で)



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10.水温も産卵には大切。メダカ産卵期・産卵時期の水温に近づけて管理する

メダカの繁殖と卵の水温管理

   次は環境面での条件です。 最初に少しふれましたが、メダカの産卵期・産卵時期は春から秋にかけてです。 もちろん春から始まって秋から冬に近づくにつれて(九州地方ではこんな感じですが関東などでは秋が始まる前に産卵が終わる可能性もあります) 繁殖活動は収束してきます。稚魚が成長しやすい季節~越冬のことまでを考えると、やはり最適で安心な産卵シーズン・メダカの産卵の時期は春~初夏なのではないかと思います。 (もちろん春以外でもしっかり元気に十分な大きさまで育てることができれば屋外で越冬も大丈夫です)

 繁殖行動を促したい場合はこのメダカの産卵時期の環境(春~夏の適温の環境)に合わせて管理すればより効率的に繁殖させることができます。 詳しく条件をいいますと、メダカは繁殖活動を水温でいえば18℃から始めると言われていて、産卵が始まるとされている水温が約20℃です。 これはタイミングの早いメダカが繁殖行動を始める水温であって、もちろん全てのメダカにとって最適な産卵の水温というわけではないので注意してください。 では産卵から繁殖に最適な水温は?ということになると約24℃から28℃程度とされています。

やはりこの水温を四季の自然の水温に当てはめてみると、春の半ば以降から初夏ぐらいが最適な水温になりますよね。  水温はあまりの高水温だとメダカの卵は死んでしまい、また、あまりの低水温だと有精卵であっても卵は孵化することができない場合があります。 水温が低い場合はヒーターで水温を20~26℃くらいまで徐々に上昇させて様子をみる というのもいいでしょう。

ある程度の水温は繁殖行動にも卵が無事に孵化するためにも必須なので早く卵を産ませたい、孵化させたい場合はヒーターの使用はおすすめです。 ヒーターを使って人工的に産卵を早める際、水温を上げ過ぎるのもよくないですが、日照時間を長くしすぎるのもメダカの 睡眠時間や生活のリズム、体調によくない影響を与える可能性がありますので注意してください。

メダカの繁殖に最適な水温は?ということになると約24℃から28℃程度と書きましたが その理由はその水温だと産卵してからも孵化が遅すぎず、早すぎない10日~二週間前後と計算することができるからです。 大雑把に考える場合でも20℃~高くても30℃以内(少し高すぎですが)ぐらいと考えておきましょう。

この範囲で条件が揃い、メダカのペア、カップルが成立してくれれば、メダカの健康状態に問題ない限りは早朝に繁殖活動を開始して元気な卵を産んでくれることでしょう。 もともと適温の春から初夏あたりなら水温のことはまり考えなくても良いですが、真夏や秋~などの季節に産卵・孵化させる場合には水温にも十分注意して卵の管理するが必要があるということがわかりますね。 いつもメダカの観察をしている方なら、メスメダカのお腹がパンパンになってくるのをみればそろそろ産卵するかなというのも予測できるかもしれません。メダカは卵の管理の仕方でも孵化日数や負荷率が変わってくるんですね。

11.卵にも酸素を多く含んだ水が有効です。

メダカの卵にエアレーション

人によってはミナミヌマエビなどを一緒にしいくして卵を動かしてもらうという方もいるようです。 卵をカビさせない為に水を動かしたり水質を維持するには当店で発売中のメダカの濾過器もとても有効ですのでぜひご覧ください。

エアポンプでエアレーションをしなかったり、 特に何もせず適度に日光や光を照射してるだけでも、もちろん、ある程度の数の卵は孵化させることはできますが、カビがはえたり、コケ類などがはえる事が多いので、 じっくり卵の様子を観察して余計なコケ類やカビのはえた卵を除去するようにしましょう。弱いエアレーションで弱い水流を作り緩やかに酸素を含んだ水流を卵にぶつけてあげれば、 カビの発生する可能性を低くし、より卵にとって良い環境にできるでしょう。室内で日照時間はあるもののエアレーションや濾過による水の流れがない場合などは、 自然に溶け込む酸素も少なく水の痛みも早くなるので注意しましょう。

12.親メダカと卵・稚魚は必ず別に飼育しましょう。

親メダカと卵・稚魚は必ず別に飼育しましょう。

 何度も言いますが親メダカは自分の稚魚や卵でも同じ水槽・飼育容器であれば食べてしまいます。残酷なようですが、これは自然の摂理でありしかたないことでしょう。 ただ、自然任せではなく、人間の飼育下で人工的にメダカを繁殖したい場合、卵の管理としては、卵を見つけたら、 食べられる前に一刻も早く別の容器に移動し(又は親魚を移動)少なくとも確実に親の口に入らない大きさになるまでは親魚と分けて育てましょう。

また、メダカの小さな稚魚はエサにありつけなかったり、親と同じエサでは稚魚の口に入らなかったりということもありますので、できれば、たとえ親メダカの口に入らないサイズになってもしばらくは別飼育をおすすめします。 もし、別飼育の手間をかけたくない、自然な状態で卵を孵化させ、稚魚を育てたいという方は、稚魚や卵の隠れ場所となるアナカリスやマツモなどの水草をたくさんいれておくと良いです。

隠れ場所が増えることによって卵と稚魚の生存率を上げることができます。もちろん水草をたくさんいれてもメダカの稚魚も卵かなりの数が成魚に食べられてしまうので、その覚悟はしておきましょう。 (グッピーなどの稚魚は割と水草の影に隠れるといった行動をとりますが、メダカの針子や稚魚は例え隠れられる水草を入れていても無防備に泳いでいることが多いです・・・) 続きはメダカの稚魚の育て方~詳細編~をご覧ください。

メダカの卵から稚魚が孵化したら隔離する事をおすすめします。例えば、孵化した卵の殻が腐敗したり、分解されることで水質が悪化することも懸念されます。 また、しばらく同じ容器に入れたままだと孵化するタイミングなどでも大きさに差が出てくることもあり、 大きい稚魚が小さい針子を追い回してしまうような状況もでてきます。成長が早い個体は早めに別容器に分けた方がいいですね。


メダカの稚魚、針子

13.メダカの稚魚の餌には要注意

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500mlボトル 2本セット
500ミリリットル

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 生まれてきたばかりの針子の状態や、生後数週間のメダカの稚魚は口がとても小さいため親と同じ餌を食べることはできません。 生後二週間ほどがエサを食べられず、もっとも死んでしまいやすい時期なのでブラインシュリンプや ゾウリムシなど、 稚魚でも食べられる小さな活き餌や粉末状にした人工餌を親メダカより回数を増やしてこまめに与えるようにしましょう。少し大きくなってきたら、 小さなミジンコなども大変有効な活き餌になってきます。 この生後二週間程は、その後、メダカが順調に健康に成長できるかという重要な期間でもありますので、餌には十分に気をつけたほうが良いです。

当店ではブラインシュリンプにの代わりに安価で繁殖の容易なゾウリムシを与えています。
小さな時の餌は後のメダカの成長に大きくかかわってきますのでゾウリムシなどの 活き餌は大変おすすめです。 成魚と同様の人工餌を与えたい時は指ですりつぶすなどして、必ず稚魚でも食べられるような粉状にしましょう。 その場合、餌の食べ残しは水質を悪化させ結果的に稚魚の生存率低下させますのでくれぐれも餌の与えすぎに気をつけてください。 当店で販売している栄養価の高い生クロレラを使って稚魚育てるのもとてもおすすめです。

タマミジンコはミジンコ(ダフニア)より小さい為、ある程度稚魚が成長すれば与えやすいです。クリックでミジンコの販売ページへとジャンプします←

14.まとめ


産まれたばかりのメダカの針子

▲メダカの卵と生まれたばかりの針子の様子



クリックして▶メダカの販売ページを見てみる



日本メダカの飼育の容易さは観賞魚でもトップクラスですが、 やはり稚魚の時は他の観賞魚と同様死んでしまいやすい傾向にあります。 こまめな水質管理・餌の管理などメダカに愛情を注ぐことが生存率をあげ健康な個体の成魚に育て上げるコツなので 当たり前のようですが稚魚に関しては細心の注意を払い気をつけて飼育しましょう。稚魚を上手く育てることがメダカを効率よく繁殖させることにつながるともいえますね(^^ゞ

今回説明した以上の条件をきっちり守る事ができればかなりの高確率で卵を孵化させることができるのではないでしょうか。 それでは繁殖の魅力をどんどん楽しんでくださいね(*^^*)読んで頂き、ありがとうございました。孵化後の流れなどは下記のページにも より詳しく記載していますので是非参考にしてください。※メダカの卵についてはさらに下部へと追記してますので余裕があればどうぞ(^^



▶めだかの稚魚の育て方



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▲上手に育ててこのような美しい個体を目指してみましょう。



15メダカの卵の販売、購入に関する注意点

メダカの卵を販売されている方はオークションなどでよく見られます。そういった場所で、発表されたばかりのメダカの新品種の卵を安く手に入れるというのもいいでしょう。 ただし、それには注意すべき点もあります。まずは卵を購入してうまく孵化させた場合でも当然ながら親と同じような柄が再現される確率は極めて低いという ことです。楊貴妃メダカやただのパンダメダカなどは、ほぼ固定されてますので卵から孵化させても親メダカの写真と同じように育つ確率は高いです。

 ただし、三色メダカや、ラメメダカなど、個体の差が大きいメダカは違います。色柄はもちろん再現されないことがほとんどです。 オークションなどで親メダカの見本として写真をだしているのは数百匹、数千匹に数匹程度の割合で産まれるような極上個体がほとんどです。 当然ながら、数十個の卵を購入したところで親メダカと同じような個体に育つ可能性は極めて低いです。

  新しい品種を作出するのにブリーダーやショップが時間をかけて、さらに選別をかさねて数千円~数万円で販売されているメダカと同じような メダカが、素人が採卵した無選別の卵から簡単にできるわけもないです。(希少で育成と選別に時間がかかっているからこその高級で美しいメダカなのです)

 さらにいうと、新品種であるほど、固定率は低いので親と同じように育たない危険度は増します。 最悪の場合、作出の途中で掛け合わせた品種の子供ばかり生まれてくることもあります。 作出されてからの累代繁殖が浅いので新しい品種ほど、その種の固定率が低いのは当然といえば当然ですね。 逆に固定率が低いからこそ希少な美しい親メダカに高値がつくわけです。 (市場に出回って時間がたち、固定率も上がってくると希少じゃなくなるのでどんなメダカも価格が落ち着いてきます)

  オークションだと出品者の評価をみて購入すれば安心だろうと思うかもしれませんが、オークションで出品者につけられている評価は、 ほぼ卵が無事に届いたという時点での評価で、ちゃんと親と同じように卵が育ちました、ありがとうございますという評価ではありません。

  素人さんにも卵を販売して儲けようという方がたくさんいらっしゃいますので、はっきりいってしまうと、メダカの卵販売をオークションでしている方に 店舗を構えてプロのメダカ屋さんとしてやっている方はほとんどいないでしょう。 (プロならば、卵が孵化した後に親と違うメダカに育ったら信用問題ですよね。 オークション内だけなら、悪い評価さえもらわないようにすれば客は無限に出てきますので悪い言い方をするとやりたい放題です(笑))

 こういった素人さんによってせっかく改良と選別を重ねて作出された美しい品種が、再び未選別のまま世に送り出されるのは悲しい限りです。 その購入者が卵から孵化した質の悪いメダカで繁殖させ、また、この品種のメダカの卵です、と販売すればさらに質の悪いメダカが世に出回るという負の連鎖ですね。 未選別の卵から産まれた子から、また卵を採って選別のできない卵のまま再度販売・譲渡すれば、当然、メダカの質は下がり続け低品質なメダカも市場に出回ります。

 稚魚の販売でも似たようなものです。色柄や親の特徴がまったく現れてない段階で数を多くして激安価格で販売する業者さんもいます。 薄利多売方式でとにかく安く売るために、信用問題はおいといて卵から少しだけ育てたらどんどん売ってしまおうということですね。確かに安くすれば お客さんはたくさん買ってくれます。

 この方法だと、メダカ屋さんは色柄が確認できるまで育てる手間がなく、低品質なメダカでもまとめ売りできるわけなのである意味効率的なのですが、 果たしてそれでいいのか?と疑問に思います。そういった販売方法は、ヤフーショッピングやヤフオク、楽天市場、アマゾンなどの大手ショッピングサイトで よく見られます。どこも最安値にしないと買ってもらえないのでメダカの品質が大事なんていってられないのでしょう。

  そういった激安ショップはとりあえず、メダカを生きて届けることが最優先です。 (レビューは、届いた時点でのレビューなので死着さえなければ、その後、低品質に育つメダカでもいい評価がもらえるわけです。 そのために数も選別してないのだから、とりあえず、たくさんいれとくしかないですよね。大サービスです(笑)) 選別しないでいいなら、うちだってメダカなんていくらでも増やせます(笑) 

  そういったショップの悪い評価の内容を見てみるとほとんどが親と違うとか、届いたメダカがあまりに小さすぎるとかです。私から言わせると 安く販売してるのだから、品質保証なしのメダカが届くのは当然だと思います。そもそもある程度の品質を保証するならば、品種の特徴が 確認できるまで育ててペア組しないといけないので激安で薄利多売の販売方法なんて無理です。

 とはいえ、新品種を格安で手に入れられるメダカの卵販売は魅力的ですよね。では、メダカの卵を購入する際、どういったことに気を付ければいいのかというと、 とにかく正しい購入相手から購入することです。プロはオークションでメダカの卵を販売などほとんどしないでしょうから正しい購入相手を見極めるというのが 最大の難関でしょう。できれば卵の購入にしてもプロから購入することをおすすめします。 (変な業者もいますけどほとんどはその後のことを考えてしっかりとした卵を販売してくれるでしょう。または、親と同じような子はほとんど産まれないかもしれないけどいいですか?と販売前に聞いてくれるはずです)

 とにかくメダカの卵や稚魚の販売は安物買いの銭失いになるような一か八かのギャンブル的要素が特大です。 その覚悟で買わないのならばメダカの卵の購入はおすすめしません。

  ちなみに大分めだか日和では、ある程度、メダカの体にそのメダカの品種の特徴が表れてからじゃないと販売はしていません。 そりゃあ、卵や無選別の稚魚を格安で売れば、儲かるのでしょうけど、それやってしまうともはや品質無視のヤフオクで販売されてる素人さん達と同じになってしまいます。

  選別しなければ、卵から孵化させて売る、または卵のまま売るだけなのでほとんど無尽蔵に在庫ができますが、さすがにそれはできないです。 個人的には、そこ(品質)に責任がもてるかということがプロなんじゃないかと思っています。

  メダカ好きに品質と価格で満足してリピーターになっていただけないとメダカ屋さんとして長続きしないという考えがありますので。 ということで当店の意見としてはメダカの卵の購入はまったくおすすめできません(笑)

メダカの卵を購入するのならば、必ず信用できる相手を見つけて、この人からなら失敗しても安いからしょうがないと割り切れる覚悟で買いましょう(笑) 長くなりすぎました、すいません(笑)



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16メダカの卵と産卵に関する質問集

メダカの卵に関する質問でよくあるものを紹介してみます。

メダカが卵を食べるのはなぜですか?

そういうものだといってしまえば、それまでですが、念の為説明しておくと、自分の卵や稚魚を食べる魚は別に珍しいわけではありません。 身近なところではグッピーや金魚もそうです。

口の中で稚魚を育てるようなマウスブリーダーと呼ばれるような魚もいる為か、卵や稚魚を食べるのが残酷に 感じる人も多いと思いますが、自然では普通の出来事でむしろ、すべての卵が孵化して成魚になってしまうと小魚が増えすぎてしまいますよね。 他の魚にしても産み付けられていた卵がない!なぜかなくなっている!という場合は実は親メダカが食べたのかもしれませんよ。

夏休みの自由研究にメダカの卵を孵化させたい!

容器はペットボトル?で大丈夫ですか?もちろん、ペットボトルで大丈夫です!といいたいところですが、メダカの卵をペットボトルの中で孵化させるのはちょっとおすすめできません。 ペットボトルの側面をカットして倒して容器として使用するのならいいですが、そのままのペットボトルに卵を入れているだけなら、 衛生状態を清潔に保つことも孵化させるためには必要なので水換えなどがしやすい容器のほうが良いといえます。不可能とは言いませんが、やめておいたほうがよいでしょう。

冬も近いのメダカが卵を産んだ!どうしよう?

メダカはある程度条件が整えば、卵を産む魚ですので秋も深くなり、冬が近づいても天気が良い日が続いて水温が上がれば、いつの間にか産卵していることもあります。 当然ですが、冬、または冬が近い季節は屋外ならば日照時間も短く、水温の変化も激しいですからそのまま卵が孵化する可能性が低いといえます

もし無事に孵化できても稚魚が成長できないでしょう。秋の終盤や冬に産んだ卵を無事に孵化させて成長させたいならどうしても人の手でヒーターを入れたり照明を当ててあげることが必要になってくるでしょう。

メダカの産卵床は毛糸で自作でもよい?

もちろん、卵を採卵するのは自作した産卵床でも良いです。よく太い毛糸を水槽につけていたりするのを見かけますが、その方法でも採卵はできます。

ただし、よく考えないと水の流れが悪くなったり、産み付けた卵が分かりにくかったりといろいろと作ってみると駄目だったということもありますので作るのならば、 販売されているものをよくみてなぜそういう作りなのかを理解して自作しましょう。

人工の水草(プラスチック製)のものでも良いの?という質問も聞きますが、 プラスチックや樹脂製のものはやはり卵がなかなかくっつかずポロポロと床に落ちてしまうほうが多いですのでおすすめはできません。

メダカの卵は糸で塊になってるけど卵はばらすの?

卵に付着している糸を指でコロコロと転がして卵はばらしてあげたほうが良いです。

これは水カビなどに感染した場合、すべての卵が共倒れになってしまったりするのを防ぐという意味と、卵は一つずつばらばらにばらした方が水の流れがよく、卵を良い環境に保ちやすいという意味もあります。 卵についている糸もゴミや汚れも絡みつきやすいので、できれば卵同士を繋いでいる糸もとってあげたいところです。

メダカの卵はグリーンウォーター(青水)がいい?

これは何ともいえませんが、あえてグリーンウォーター(青水)にする必要はありません。それよりいかに卵に菌を付着させない無菌状態を保つかということのほうが 大事なのでしっかり卵を管理したいのであれば、清潔な水道水やメチレンブルー水溶液のほうがよいです。

もちろん、グリーンウォーター(青水)でも 状態の良い卵は孵化しますが、衛生状態はやはり人の管理したものには劣ります。

メダカがビオトープの中で卵を産んだ!どうしよう?

メダカは当然、ビオトープという環境の中でも条件が整っていれば産卵します。ただ、ビオトープの自然に近い状態で産卵された卵は、孵化までの過程で 親メダカや他の生物に食べられたり、無事に孵化できても親メダカに食べられたりという状況がほとんどです。

ビオトープの中に親メダカが入り込めないような 茂みがあったりすると、孵化した稚魚は放置したままでも親メダカに食べられないサイズまで成長できるかもしれませんが、隔離しない限りは大半は成魚まで成長できません。それも自然の摂理という ことですね。もしどうしても増やしたい場合は卵は採取して親メダカとは別の容器に移して卵を管理しましょう。



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メダカがお腹に卵を持っているのに水草に産み付けません

これは、よくあることで産卵床になる水草や、人工の産卵床を入れておいても、卵を持っている、抱えているメダカは そのまま卵を床にばらまいてしまうこともあります。

多少親メダカの負担にはなるかもしれませんが、どうしても卵を採卵、採取したい場合は、お腹から直接採ってしまいましょう。また、たくさん水草や産卵床に卵がくっついている場合でも 底に有精卵が沈んでいる可能性は高いです。床に転がった卵はピンセットでとったほうがいい?というような方もいいますが、受精卵なら指でつまんでも潰れませんので 素手でとってもいいですが、卵の回収はスポイトで吸い取ったり網ですくうのが効率的ではないでしょうか。

メダカが卵を産みません。なぜでしょう?

メダカが卵を産まない理由はたくさんあります。簡単にあげてみると、相性のいいペアができていない、産卵シーズンと思わせる為の日照時間や水温が足りていない、 種親にしたいメダカの健康状態が良くないなどがあげられます。

ほとんどのものは照明を使ったりヒーターを使ったり、質のいい餌を与えたりと解決策のあるものばかりなので いろいろ試してみると良いでしょう。飼育環境をガラッと変えてみるのも良い刺激になるかもしれませんよ。

メダカの卵をタニシやミナミヌマエビは食べる?

絶対に食べないとは言い切れませんが、タニシやミナミヌマエビ(レッドラムズホーンやヤマトヌマエビでも同様です)が好んでメダカの卵を食べるということはないでしょう。 食べるかもしれない状況としては、メダカの卵が無精卵で柔らかくなっている、ミナミヌマエビもヤマトヌマエビも食べるものがなくて飢餓状態になっている、小さな容器に卵とタニシだけ、または卵とミナミヌマエビだけという 他に食べるものがない状態になっている時などでしょうか。

どちらにしても健康なメダカの有精卵がたくさん食べられるというのはよほど特殊な状態でない限りはないと思って良いと思います。 むしろ、卵が底面に落ちた場合に、飼育環境がよくなくて虫がわいている場合などは虫に食べられる可能性のほうが高いかもしれません。(実はプラナリアなどが 卵を食べるという話は聞いたことがあります)

メダカはオスがいなくても卵を産むのでしょうか?

よくある質問ですが、メダカはメスだけでも抱卵することがあります。当然メスだけでは受精卵を作ることができない為、抱卵・産卵した卵は産み付けられてもそのまま白くカビてくるか、他のメダカや 成体に食べらてしまうでしょう。メスだけで卵を産んだからといってそのメスメダカがおかしいわけではありませんので心配はいりません。ただ、無精卵とはいえ産卵できていればいいのですが、それが産めない卵詰まりとなると 話は別です、卵が詰まってお腹が大きくなってしまったメスメダカは最終的に死んでしまうことが多いです。適度にオスメダカを入れたりなるべくストレスを減らした環境で飼育することを心がけましょう。

ミユキメダカや楊貴妃メダカの卵は違うの?

みゆきメダカの卵でも楊貴妃メダカの卵でも卵の段階では、外見に違いはありません。メダカの種類に差が出てくるのは針子(針子でも違いがわかる種類もあります)と呼ばれる状態以降の場合が ほとんどです。(みゆきめだかの稚魚であれば早い段階で背中のキラキラした光が見えてくるでしょう)そこがオークションなどで悪質なメダカの卵サギがおこってしまう要因かもしれませんね。



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メダカの卵が無精卵ばかり!有精卵の見分け方は?

産卵期になるとメダカは卵をどんどん産みますが、有精卵の中にも無精卵が混ざっている場合があります。無精卵は白いフワフワとした カビがはえてきて、そのカビは有精卵にもうつってしまう可能性がありますので、卵を効率よく孵化させたい方は早めに無精卵は取り除いた方が良いでしょう。 有精卵は色で言えば、透明~やや黄色がかった感じです。(緑色になっている場合は卵はすでに死んでいてコケが生えている状態です)

産卵してすぐは有精卵と無精卵の違いの判別が難しいですが簡単な見分け方として、数日もすれば無精卵は白く柔らかくなります。 有精卵は指で摘んでも潰れませんが、無精卵は軽く触っただけでも潰れてしまいます。さらに日数が経過すれば、 有精卵は黄色みを帯びてきたり核やメダカの眼が見えてきます。 そのころには目で見るだけではっきりと区別がつくでしょう。

ということで、いつまでたっても卵の中に油滴や、目玉が見えてこないもの、指で触って潰れるほど柔らかいものは受精卵・有精卵ではないと思っていいでしょう。 数日たってもメダカの卵に変化が見られない場合も無精卵の可能性が高いですが、卵の変化していく期間、成長期間は環境によって違いますので 気長に待つことも必要です。(無精卵ならばカビが生えてくるでしょう)

そのまま、卵が茶色くなって死んでしまう場合もありますが、順調に成長しても卵の中身が 茶色っぽく見えてくる場合がありますので注意してください。(卵が順調に成長し孵化が近づいてくると卵の中でメダカの赤ちゃんが動くのが目視できます)

メダカの卵については有精卵と無精卵の見分け方についてはメチレンブルーを使って青く染まらなければ、 有精卵ですぐに染まれば無精卵であるということを書かれているものを見かけることがあります。 私個人の意見としては、それはどうなのかなと思います。確かに、ちゃんと育っている代謝の活発な有精卵ならば、染まりにくいという気もしますが、 結局、メチレンブルーによって青く染まるのはメチレンブルーの青色が沈着・定着しているだけです。

単にメチレンブルーの濃度が濃かったのでメダカの卵が有精卵でも青く染まったり、逆にメチレンブルーの濃度が薄かったので無精卵でも 青く染まらなかったりということもあるはずです。実際に、青く染まったメダカの卵からメダカが孵化するというのはよくあることです。 メチレンブルーを有精卵と無精卵の判別に使いそれを盲信するのはどうなのかと思いますね。

17.番外編:メダカのお見合い

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 この記事を書いているだいぶ前の話しですが東京大や基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)が研究した結果、メスの脳内にあるホルモンがオスをオスを記憶して選別しているということが 分かったという話しが観賞メダカ業界でも話題になりました。もちろん研究の目的は人間の脳にも関与する可能性があるから研究しているわけであって東大や研究チームの人たちは 日本全国のメダカ好きの為に研究したわけではありません(笑)ただ、メダカも知らない相手より見たことのあるしっている相手からの性行動を受け入れやすいということです。 (知っている相手に対して恋のスイッチが入りやすい)



それを知っていると効率よく繁殖に利用できる?

 研究チームではメダカを同じ容器に入れて透明の仕切りをしてお見合いさせてその結果を調べたようで、ならメダカ好きやメダカブリーダーの人たちが何かに使えるかというと 自分の考えでは????ですね。例えば交配させたいメダカのメスの相方をよそから仕入れてきたとします。そしてペアにして同じ容器に入れておきます。結局これでお見合いというか 時間が経過すれば見知った相手ということになるような気がしますよね。

じゃあ、知らない相手(よそからつれてきた初見のオスメダカ)ともともと同じ容器にいたオスメダカだと 同じ容器にいたオスメダカを優先して選ぶということになりますよね。この結果だけみればブリーダーさん達が、よそからいい相手をつれてきた場合はもともと一緒に飼育していたオスは 同じ容器に入れておかないほうがいいということですね。(せっかくよそから良いオスをつれてきても顔見知りのオスを選ばれてしまう可能性大)ここは知識として知っておくと微妙に役に立ちそうですね。

その記事を読んでメダカをお見合いさせる人が多発しましたが

 この研究結果が発表されてメダカ好きでもお見合いさせているという人やブログ記事をよく見かけました。今は知りませんが。 でも良く考えると研究の為にお見合いするのは意味がありますが、ブリーダーやメダカ好き的な意味では仕切りでしきってお見合いさせても、最初からペアにしても同じことのような・・・・ 最初から仕切りがなくても時間の経過とともに顔見知りということになると思うんですけど・・・なんか仕切りでしきってお見合いさせるとその後に交尾してくれる確率が上がるみたいな感じで広まってしまったようですね。 自分の考えからすると研究は仕切りつくって顔見しりと顔見知りじゃないオスを用意してどちらのオスを選ぶかという実験だったわけでお見合いさせたら交尾してくれるというのは違う気がしますね。

結局、交配させたいメダカをよそから連れてくる場合は、見知った相手として優先されそうな、同じ容器にいたメダカを同時に入れないようにしましょうということですね。 はじめてみたメダカでは顔見知りになるまで多少時間がかかるよと。もちろん100%の確率で見知った方のメダカが選ばれるかどうかはわかりませんが、 思った品種を作りたいブリーダーさんやメダカ好きには少しだけ役に立つ情報かもしれませんね(笑


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