水ゲジ(ミズムシ)とは?水槽の恐怖!水ゲジ(ミズムシ)の退治・駆除法
水ゲジ(ミズムシ)という虫を知っていますか?メダカにしろ、熱帯魚にしろ、アクアリウム(特にシュリンプ飼育など)をやっていると見たことがある人も多いのではないでしょうか。あの水ゲジは、水槽の環境やメダカや熱帯魚などの生体にとって害のある 害虫なのでしょうか?水ゲジについて説明してたいと思います。
水ゲジ(ミズムシ)とは?のコンテンツ
1.水ゲジ(ミズムシ)とは?
アクアリウムでいう水ゲジ(ミズムシ)とは、もちろん、あの人間が感染する方の水虫とは関係がなく、形からみてもわかるように、フナムシやワラジムシなどに近い種の甲殻類です。
見たことがない人もいるかもしれませんが、実は水ゲジは日本の川や湖、池、どこにでもいるコケや枯れ葉など水中の有機物・沈殿物を食べて生活している特に珍しくもない甲殻類です。
この水ゲジは、水質の汚染にも強く、富栄養化が進むとより繁殖しやすくなり水質汚染の指標ともされるありがたくない基準にもされています。
オスのほうがメスよりもサイズが大きいようで、あまりじっくりみることは無いかもしれませんがエビなどと同様にお腹に卵を抱えていることがあります。
メダカや熱帯魚など観賞魚の世界では水草についてくるといった経路で水槽に侵入してくる事が多いようで、
その見た目から水ゲジが嫌いな方も多いでしょう。タイトルで水槽の恐怖とつけたのは、害の問題より、大量発生した時の見た目の問題からです。
ちなみに同様にミズムシといってもカメムシ目の昆虫の一種とされる下の画像のようなミズムシとは全くの別物です。
2.水ゲジは害をもたらす?
さて、その水ゲジは実際に観賞魚やシュリンプ(エビ)等の飼育に害をもたらすのでしょうか?簡単にいってしまえば、特に魚やエビなどの生体を襲うこともないので、 無害と言ってしまっても良いでしょう。ただし、生体には無害といっても、観賞している人間にとってはとても気持ち悪い不快生物(下記動画参照)とされていますので、要は見る人だけの問題ともいえますね。 シュリンプ水槽などは、水ゲジを捕食する魚類等が何もいないので特に大量繁殖しやすいです。
3.水ゲジの予防と駆除について
さて、先程は無害と言いましたがやはり不快生物であることには違いはありません。まずは、水ゲジの侵入経路と繁殖のことを考えて予防方法を考えてみましょう。まずは、侵入経路である水草を
よく洗浄することです。できれば下で紹介している「水草その前に」のような薬品を使用して処理しておくのもいいでしょう。
特にエビなどのデリケートな生体を飼育されている方は無農薬の水草にこだわることが多いと思いますので、そのまま水草をドボンと入れてしまうと水ゲジやスネール類など思わぬ不快生物を
水槽内に持ち込んでしまう可能性があります。水草を洗浄して数日間、別の容器で何も付着していないか様子を見てみるのもいいかもしれませんね。もちろん、川や池の水をそのまま水槽にジャバジャバと
入れてしまうことでも侵入してくる可能性がありますので、そういったことは避けるようにしましょう。
それでは駆除についていくつかの方法を書いてみます。
4.水ゲジを酸欠で駆除する
まずは、水ゲジを酸欠にして窒息死させて駆除しようという方法です。水草水槽をやっている方はもっている場合が多いと思いますがCo2を大量に強制添加することで酸欠にすることができます。もちろん、 この場合は他の生体は別の容器に避難させることが必須です。似たような方法に炭酸水で酸欠にして駆除する方法もあります。(下の動画参照)こちらは、バケツなどに水ゲジが付着しているかもしれない水草を入れ炭酸水に浸すことで 酸欠にしてしまいます。この方法はどちらかというと水ゲジの侵入を防止するという意味合いで試して見るほうが良いかもしれませんね。
5.水ゲジを熱湯で駆除する
次に底床・底砂を熱湯で洗浄してしまおうという方法です。もちろん、この方法も生体がいては無理なので実質、水槽のリセットになりますね。熱湯といっても沸騰したお湯などではなく、熱いお風呂のお湯ぐらい 水温で十分でしょう。水槽をリセットしてもいいという方には手っ取り早い方法ですね。
6.水ゲジを生物兵器で駆除する
ピグミーグラミーやアベニーパファー等は不快生物を駆除するのによく導入するという話しがありますが、同様に魚を入れておけば少しは水ゲジの駆除に役立つと思います。(メダカ程度の大きさの場合、 実際に水ゲジを捕食しているのかはわかりませんが・・・)ただし、この方法は水ゲジの数が、まだ少ないときなら大繁殖を予防できるかもしれませんが、ソイルの間など魚のはいっていけない場所にも水ゲジは入り込みますので 完全駆除の難しい方法とも言えるでしょう。
7.水ゲジについてまとめ
駆除方法は他にもあると思いますが、水ゲジが水質汚染の基準にされているように、大事なのは水槽内を富栄養化させないこと、掃除等のメンテナンスをきちんとすること、なるべく侵入を防ぐこと ではないでしょうか。もちろん、それだけでは防げないのが水ゲジなんですが今回の予防方法や駆除方法が少しでも参考にしていただければ幸いです。