金魚とメダカは全然違うけど混泳できるの?一緒に飼える?
最近は楊貴妃メダカなどの赤いメダカなど色のついたメダカの登場で金魚とメダカの区別がよくわからない初心者の方も 多いと思います。確かに色揚がりした楊貴妃メダカや金魚の小赤などはとてもにてますがやはり全然違う種類の魚なんです。 今回はそのことについて知っておきましょう。
金魚とメダカは全然違うけど混泳できるの?一緒に飼える?
1.そもそも金魚とは?
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まずは金魚の説明ですが金魚という種の魚はフナの突然変異のなかの橙色の個体を交配を繰り返し、観賞用に人の手によって 品種改良を重ねてつくりだされた観賞魚で、もともと野生に金魚という種はいません。フナの改良品種ですね。原産地は中国で 藻や水草を主食としています。日本の金魚の産地では愛知県の弥富市、奈良県の大和郡山市、江戸川下流域が金魚の三大養殖地として有名で、 ほかにも山形県や熊本県の玉名郡長洲町なども有名な産地です。金魚の歴史は大変ふるく、多くの愛好家が存在して日本中に 金魚の愛好会や保存会が多数存在しています。金魚の色には白色、オレンジ色、金色、赤、黒、茶色などいろいろな品種が作出されていますが 孵化後はしばらくの間、黒い体色をしています。より昔から世界の愛好家に親しまれ、日本でも旧い歴史のある観賞魚ですね。 金魚については大分めだか日和の姉妹サイト、本日も金魚日和をご覧下さい。
2.金魚とメダカとの違い
▲この画像は全てメダカです
似たような体色をしたメダカと金魚でもやはり種類の違う魚なのでその生態もやはりかなりの違いがあります。
簡単にいえば、フナとメダカの違いなのですが、思い浮かぶ明確な違いを上げていきたいと思います。
まずは体のサイズの違いです。メダカではどんなに大きく成長しても4~5センチぐらいが最大サイズだと思いますが、
金魚の場合は20センチをこえるような品種もいます。これは改良前の原種ががフナだということがと日本メダカとの違いですね。
色の発色も違います。金魚の明るく濃い美しい赤色はメダカでは再現できておらず、また、鱗の違いなどもあるせいか、白色なども
まだまだ金魚の方が美しいようです。このあたりはメダカの方がまだまだ歴史が浅い為、どんどん進化していくことでしょう。
次に寿命ですが金魚の寿命は10年を越えるものもいます。
一方メダカの寿命は自然だと一年程度、飼育下だと2~4年くらいでしょうか。
うまく飼育できれば金魚はかなり長生きしてくれます。
飼育下の水温や環境などですが、品種にもよりますが、熱帯魚などに比べれば金魚もメダカもとても飼いやすく
ヒーターなどいらない同じような飼育環境で飼育できます。アジアや日本産まれの魚ならではのメリットですね。
3.金魚とメダカ、飼育が簡単なのはどっち?
それでは飼育が簡単なのはどちらでしょうか?どちらも簡単に飼育できる種の観賞魚だとは思いますが、
私はメダカの方が丈夫で飼育は簡単だと思います。理由は金魚に較べて体が小さい為、餌の量、酸素の量、水量なども
少なく、小スペースで飼育でき大食いの金魚に比べると水質悪化のスピードも緩やかだからです。
金魚は体型別に、丸手の金魚と呼ばれる体が丸くて体高の高い琉金や背びれのないランチュウなど、一般的にはフナの原型から体型が離れていくほど泳ぎも不得意になってきて
飼育も難しく繊細になってきます。ただ、長手の金魚、和金と呼ばれるフナに近い体型の小赤やコメット、朱文金ならば丈夫で泳ぎもうまく初心者におすすめできます。
メダカでもダルマメダカなどは飼育に若干の注意点が必要ですが、金魚の品種の場合、らんちゅうなどはとても水質管理が繊細で観賞魚飼育の素人にはなかなか
難しい魚です。(とは言え、金魚飼育になれてしまえば簡単なのですが・・・一般的に金魚の飼育は原型のフナの形から離れた品種の金魚ほど飼育が難しくなるというのはある意味金魚選びの基準にもできます)
一概に、どちらの飼育が簡単とはいえませんが、体の大きさや寿命の長さからアクアリウム初心者がより入門しやすいのがメダカで、ある程度、長い付き合いになるのを覚悟のうえ、
きちんとした飼育方法を身につければ長生きさせやすいのが金魚です。
4.金魚とメダカ、一緒に混泳はできるの?
日本に馴染みのある観賞魚で飼育できる水温などの飼育環境なども似ているので金魚とメダカは簡単に混泳できるのでは?と思われがちですが、
やはり別種の魚であり、大きさも全然違うサイズに成長しますのでアクアリウムの初心者はメダカと金魚の混泳はしないほうがいいといっていいでしょう。
同じくらいのサイズのメダカと金魚なら近いサイズのうちは混泳できるかもしれませんが、体の大きさに差が出てきたらメダカは
食べられてしまう可能性があります。(金魚とメダカのサイズに十分注意して金魚の口に入らないということを確認して混泳させれば大丈夫です)
最初は同じような大きさでも飼育している間に大きさに差がついて金魚に食べられてしまうということも
考えられます。また、金魚より体の小さなメダカにとっては水質変化がはげしく体のサイズが大きい金魚との混泳は多大なストレスを与えることになるでしょう。
したがってあまりにサイズの違う金魚とメダカの混泳はおススメできません。ただし、メダカと金魚の混泳・共存が不可能かといえばそうでもありません。
共存、混泳させたいという方は次をご覧ください。
5.それでも金魚とメダカを混泳させたい!
上の動画では金魚とメダカと亀を混泳させています。もちろん、それぞれの大きさがある程度近かったり、金魚や亀が興味を示さなければ混泳させることができるということを証明してくれていますね。ただ、亀はもちろん
金魚にもそれぞれ個体ごとの性格もありますので、混泳させてみてしばらくは特にじっくりと様子をみて金魚や亀がメダカを追い回していないか観察する必要があります。また、どちらにしても成長するに従い金魚と亀とメダカの体の
大きさはさらに差がついてきますのでどこかのタイミングで別々の水槽に分ける時がくるでしょう。ですがひょっとしたら、金魚と亀がメダカに興味を示さない場合は大きくなっても混泳できるという面白い光景も見れるかもしれません。
次は本題の金魚とメダカの混泳ですが、金魚とメダカについても飼育環境しだいでは、混泳させることも十分可能です。混泳について気をつけておくべきことをいくつかあげてみます。
まずは、なるべく広い水槽で飼育することです。金魚にとってもメダカにとっても一匹あたりの水量は多いにこしたことはありません。(一匹あたりの水量が多いほうが水温や水質を維持しやすい)
何回もいいますが金魚とメダカを混泳する場合は体の小さなメダカにストレスがかかりやすいのでなるべくお互い干渉なくのびのびと泳げるスペースがある方が良いです。
また、餌などについても注意が必要です。金魚用の餌をメダカが食べることも、メダカ用の餌を金魚が食べることもできますが餌の粒のサイズで注意が必要です。
何も考えずメダカに金魚用の餌を与えてしまうとメダカの口では大きな金魚の餌は食べることができないので実質餌抜きのようになってしまいます。
また、金魚にメダカ用の餌を与えると量的に不十分だったり、たりないと思ってたくさん餌を与えると大量に食べ残しが底に残ったりといいことがありません。
餌については、金魚用の餌とメダカ用の餌を適量与えられるよう、よく観察しながら与える必要があると思います。(そういった場合は金魚やメダカも食べられるミジンコなどの活き餌を適度に与えるのもおすすめです)
餌という点では屋外でグリーンウォーターなどで飼育したほうがメダカと金魚の混泳は簡単になります。理由はグリーンウォーターの元となる植物プランクトンを食べたり、ミジンコを食べたり、
自然の餌が得やすい為です。また、屋外飼育なら日光を十分に浴びることができるということも金魚やメダカを元気に、強く育てる要因になります。金魚やメダカの餌については大分めだか日和でもいろいろと
取り扱ってますのでよろしければ参考にしてみて下さい。▶金魚のやメダカの餌の販売
なお、屋外飼育は日照時間や水温の上昇なども考えて最適な場所を選ばないといけない、猫や鳥、ヤゴなどの外敵に襲われる可能性があるなど、屋内飼育と比べてシビアになる
点もたくさんありますので十分注意しておきましょう。
6.まとめ
飼育が簡単そうな金魚とメダカですがやはりこの二種類の観賞魚には大きな違いがあり、 アクアリウムの初心者には混泳には向いていないと思われます。もし、混泳するのでしたら金魚にメダカが食べられる可能性が高いというのを 承知のうえで試みてください。ただし、メダカの飼育と金魚の飼育の別々の知識を身につけてをけば混泳もできますのである程度、経験を経たら混泳に挑戦してみるのも いいのではないでしょうか(^^)