ヒーターを正しく使ってメダカを長生きさせる方法!ヒーター水槽のメリット
メダカ用のヒーターっていう商品もありますよね?そもそも日本の淡水魚であるメダカの飼育にヒーターは必要なんでしょうか?
ヒーターを正しく使ってメダカを長生きさせる方法のコンテンツ
- メダカ飼育なのにヒーターを使用する理由
- メダカの稚魚を育てる為にヒーターを使う
- ダルマメダカの転覆病防止の為に
- ヒーターを使って産卵をコントロール
- ヒーターを使う場合の注意点
- ヒーターをいれたままだとメダカの寿命が縮まる?
- 美しい熱帯の水草がレイアウトに使用できる!
- まとめ
1.メダカ飼育なのにヒーターを使用する理由
メダカは日本の淡水魚です。当然、日本の自然下で生活している為、普通にただ飼育する為なら、もちろんヒーターなんて必要ありません。 なぜならメダカは低温、マイナス0℃付近でも仮死状態(冬眠状態)となり越冬できるからです。でも、冬眠状態で元気に春を迎える為には条件 もあるため(冬眠に入るまでの成長具合など)、条件に満たない場合は大変なリスクも伴います。うまく冬眠できない場合は、そのまま死んでしまう場合も多々あります。 そこでメダカを元気に長生きさせる方法の1つとしてもヒーターが必要になってくるわけです。 もちろんほかにも色々な理由があるので考えてみましょう。 (繁殖に関してはメダカの繁殖(知っておきたい産卵から孵化までの課程) 参照)
2.稚魚を育てる為・生存率をあげる為にヒーターを使う
メダカの稚魚を成長させるには日光はもちろん、ある程度の水温も必要です。水温が下がれば当然メダカの活性は下がり、 成長しきれていないメダカは成長しないといけない時期に満足に餌を食べることができません。結果、成長に悪影響を及ぼします。 水温変化の激しい季節にメダカが突然死んでしまう場合は ありませんか?昼は暑いのに夜は急激に寒くなる・・・その水温差が激しいと当然メダカにはストレスがかかります。体調を壊して元気がないメダカや 成長過程の小さなメダカには大変厳しい環境と言えるでしょう。そういった場合、ヒーターで水温を一定に保つ事ができればメダカの 成長・生存の手助けになります。仮に冬にヒーターを使用した水槽でメダカが産卵し、卵が孵化し稚魚を育成することになった時、隔離する水槽や飼育容器の水温が低ければ当然満足に成長することが できませんので、低水温の季節に生まれたメダカの稚魚を育てる場合は水温にも十分注意して下さい。
3.ダルマメダカの転覆病防止の為に
ダルマメダカは水温が下がってくると転覆病を発症しやすくなります 転覆病は発症するとなかなか治らない場合もあるため、早めの対策が必要です。どうしても死んでほしくないダルマメダカなどには早めにヒーター水槽に移ってもらうほうがいいかもしれませんね。
4.ヒーターを使って産卵をコントロール
メダカ飼育にヒーターを使用すれば(もちろん日照時間が関係あるので照明も必要ですが)繁殖シーズン外でも繁殖・産卵が可能になります。
日本のメダカのシーズンは春~秋にかけてというのが大体の認識だと思いますがヒーターを利用することによりメダカを楽しむ期間を
伸ばすことができるということです。日本の屋外環境ではメダカが産卵を始めるのは春になって気温が上がってきてからでしょう。
ですが屋内でヒーターを導入した飼育をすることにより、ヒーターを導入していない人より早く産卵させて稚魚を増やすことができます。一ヶ月や二ヶ月くらいの
違いでしょ?と思われるかもしれませんが、一年のうちに限りのあるメダカシーズンを伸ばすことができるのはとても
嬉しいことです。
普通なら春先は冬眠から目覚めたばかりの痩せたメダカですがヒーターを導入している水槽なら元気なメダカが
早い時期からどんどん産卵してくれます。ヒーターのない水槽で飼育しているメダカが春に体調を回復させている段階にすでに
親メダカは産卵し、稚魚も育っていっているわけですから早い季節に今年生まれのメダカからまた稚魚をとることもできるのです。
屋外飼育で限られた期間でメダカ飼育を楽しんでいる人も、よりメダカ飼育が楽しくなりますね(^o^)
卵の孵化に関してはコチラをご覧ください▶メダカの繁殖(成功するメダカの卵の産卵から孵化までの手順)
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観賞魚用のヒーターといっても現在いろいろな種類のものが販売されていて、もちろんメダカ専用の物もあります。
メダカ専用のヒーターのメリットしては例えばGEXさんならメダカ元気オートヒーターという商品があります。
23℃の水温固定の自動温度制御がついたヒーターでメダカに最適な水温に自動で保ってくれます。
これだけを聞いていると大変すぐれた商品でこれさえあれば、何もきにしなくていいような気もしますが、
ヒーターは消耗品で1年程度を目処に交換されることをおすすめします。
こういった自動調節式のヒーターの場合はいったん壊れると全交換になり、さらに運が悪いとサーモスタットだけが壊れて
ヒーターの熱が上昇し続け水槽の水が湯だってしまうことがあります。(私は実際、一体型のヒーターの故障で、水温が40℃
をオーバーしました。ミナミヌマエビ一匹を残し全ての生体は死に水槽からは湯気が・・・)ヒーターを入れているといっても
安心せず水温のチェックはしておきましょう。できれば上の画像のようなサーモスタットとヒーターが別のものがいいですね。
そもそも観賞魚用に使用されるヒーターは想像している以上にヒーター自体の寿命・耐久性が低いです。
メーカーはそのような発表はしていないかもしれませんが、耐用年数が1年間というものも多く寿命がくれば当然壊れたり動かなくなったり急激な水温の変化の危機にさらされます。
実際に1年で壊れるのかと言われれば、そうでもなく数年使っている人もいます。ですが、1年程度の使用でその後の故障発生率が上昇するというのは事実のようです。
ヒーターをしようし始めた期間なども気にしておいたほうが良いのかもしれませんね。
6.ヒーターをいれたままだとメダカの寿命が縮まる?
ヒーターを使用して越冬するとメダカの寿命が縮まるという意見もありますが、これはどうなんでしょうか?
おそらく本来冬眠する季節に活発に活動し続けていたり産卵している為、体力を消耗するという意見からきていると思われます。
毎日産卵を続けるような水温にヒーターを使用してあげているのだとしたら確かに体力を消耗して寿命が縮むメダカもでてくることでしょう。
そうは言ったものの本来、そのまま屋外で越冬させても弱い個体はそのまま冬の間に死んでしまいますし、強い元気な個体でも冬眠で体力を消耗し春には
やせ細った状態になっていることが多いです。もちろん冬から春にかけての気温・水温の上昇・変化に耐えきれず死んでしまうメダカも多くいます。
どちらがいいとはなかなか言えませんが屋内飼育で繁殖が目的でない場合は必要以上にヒーターを使用して水温をあげなければ、産卵しすぎなどという点も解消でき元気なまま越冬させることができるでしょう。
ヒーターを常時使用する場合も産卵を促さない程度の20℃以下の設定で十分元気に活性を保ったまま越冬してくれます。むしろ急激な水温の変化に気を付けましょう。
7.美しい熱帯の水草がレイアウトに使用できる!
日本の水草に日本のメダカはとてもよくあいます。もちろんそれは当たり前です。そのことで見落としがちなのですが
少し気をつければ熱帯魚のレイアウトで飼育されているような外国産の美しい水草を日本のメダカ飼育でも使用できるのです。
通常、熱帯の水草は日本の水草に比べると低水温に弱いものが多いため使用できないと思われがちです。ですが、日本のメダカにも
美しい海外の水草はとても相性がいいんです。
例えば、アクアリウム好きなら水槽の下を水草が埋め尽くし、緑の絨毯を
つくっている光景に憧れる人が多いですよね。これらの水草は室内でヒーターがないとどうしても低水温の季節に成長が止まってしまいます。
(例えばグロッソスティグマやウォーターローン等)
これらの水草を繁茂させて緑の絨毯の上をメダカが泳ぐ姿は大変美しいものがあります。
私は100円均一の小さなボトルにグロッソスティグマやウォーターローンなどの水草を繁茂させ
その緑の絨毯の上でメダカを泳がせたりして室内でもメダカの飼育を楽しんでいます(*^^*)
8.季節を問わず熱帯魚と混泳できる
室内の熱帯魚水槽にメダカを入れてもいいように、逆にメダカ水槽にワンポイントとして熱帯魚を入れるなんていう
飼育方法もできるようになります。今までのヒーターのない水槽での選択肢は赤ヒレや日本淡水魚のごく限られた種類しか
なかったと思いますがヒーターを導入することにより一気に混泳できる魚種が広がります。
メダカをメインに考えている人は
おとなしめな色彩のペンシルフィッシュやテトラ類、オトシンクルスなどと混泳させてもいいでしょう。逆に派手な熱帯魚のグッピーと
日本メダカの共演というのも実現できます。アイデア次第で夢が広がりますね(^o^)
7.まとめ
ヒーターの有用性について書いてきましたがもちろんメダカは屋外で自然に任せて飼育するものという 考えの方も多いと思います。私はそれもいいと思いますが屋内ではメダカ水槽でもヒーターを使用し、熱帯魚たちと混泳したり 美しい水草水槽でメダカで泳がせたりもしています。もちろん日本のメダカですので日本の水景を表現したいという方が 多いとは思いますが丈夫な日本メダカと美しい熱帯魚・水草の共演も素晴らしいです(*^^*)自分の飼育スタイルに 合わせて観賞魚用ヒーターの導入を考えてみてはいかがでしょうか?(^^)