メダカの寿命と死因。知れば延ばせる大切なメダカの命!
生き物やペットを飼育する上で避けられないこと。寿命・・・お気に入りのメダカや高額をはたいて購入したメダカ、メダカ仲間・友達からいただいた大事なメダカ・・・メダカを飼育していればどんなメダカでも必ずその時は訪れます・・・・そもそもその性質上、一匹や二匹での飼育がほとんどない為、よりその機会も多い生き物だと言えます。
メダカの寿命この記事内コンテンツ
- メダカの寿命は何年ですか?
- いろいろなメダカの寿命(白メダカ・ヒメダカは寿命が短い?)
- メダカの死因、病気や天敵
- メダカの死因や死に方、人為的ミスによるメダカの突然死や大量死
- メダカの寿命のサインと寿命を延ばす努力
- 命を大事に・・・
- 5年以上生きているメダカの環境
- メダカを長生きさせるちょっとしたコツ まとめ
1.メダカの寿命は何年ですか?
日本メダカは何年生きるのでしょうか?知らない方がたくさんいると思いますが自然下では、なんとその寿命は約1年~2年とされています。なんて短く儚い命でしょう・・・・そんな短い命を飼育をする気にならない・・と思った方、ご安心下さい。人工的な飼育環境下では3~4年はあたり前のように飼育できます。(当店のメダカでも5シーズン目に突入したメダカは今でも元気です)自然のメダカのライフサイクルを簡単に書くと5~6月に誕生し、そのまま春から夏・秋へと成長を続けます。それから厳しい冬の低温状態を冬眠状態でのりきり、動きが活発な春に産卵が始まりそこで多くのメダカは命のサイクルを終えます。
その時の卵が5~6月に誕生しまた次の世代のライフサイクルが始まるわけですね。なんという短い命!ですが人工的な飼育下だと栄養価の高い人工餌またはミジンコ・ゾウリムシなどの餌が人間により与えられ病気になれば薬浴・塩浴などで病気を回復できます。そういった恵まれた環境で育てれば自然下ではあり得ないような長寿が実現できます。メダカの老化による運動能力の低下などがおこれば弱肉強食の自然界では即、死につながりますが人工的な飼育下なら手厚い看護がうけられますので寿命が違うというのも当然です。そういうわけで、メダカの平均寿命は飼育環境によって変わるため、長かったり短かったりと様々なのです。
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2.いろいろなメダカの寿命(白メダカ・ヒメダカは寿命が短い?)
よく、白メダカの寿命・楊貴妃メダカの寿命・黒メダカの寿命・青メダカの寿命などでネット検索されている方が多いですが、
基本的に品種改良メダカといえど、ほとんどのメダカの寿命自体に違いはないと思います。(厳密に言えば白メダカなどは色素の関係であるのかもしれませんが)
むしろ、そのメダカの種類の体型や特徴によるものが大きく、例えばダルマメダカだったら、もともと背骨の数が少なく泳ぐのも下手で
繁殖も苦手、餌を食べるのも難しいということで当然、死にやすくなってくると思われます。また、ダルマメダカなどは水温が低下してくると転覆病というひっくり返る病気を発症しやすいです。
アルビノメダカなども同様で、
色素を持たず、目が悪いといった特徴からやはり捕食されやすく、餌にもありつきづらい、アルビノ種特有の日光に弱いところがあるなど、
そういった理由で死にやすくはなってくるでしょう。ヒレの形が上下で対象な光体型のメダカも背曲がり(メダカの背中がくの字に曲がる、いや、への字かな?)が発生しやすく、普通体型と比べると寿命がやや短いともいえます。
たまに飼育が簡単なメダカを教えて下さいと言う質問がありますが、丈夫さという意味で普通体型のメダカでアルビノや出目、ヒレ長などの身体的な特徴がない、原種のメダカに近い体型のメダカ
が丈夫で飼育は簡単で長生きさせやすいのではないでしょうか。ということでメダカの寿命が気になる人はむしろ、その体型や特徴をよく考えてから飼育するようにしてください。
きちんと飼育すれば改良品種の体型に特徴のあるメダカでも野生のメダカより、はるかに長生きできますので結局は飼育者の腕と愛情によるところが大きいともいえます。
3.メダカの死因、病気や天敵
メダカの死因はいくつもあり、管理に気をつけていると言え、メダカも生き物ですので当然病気で死んだり、天敵に襲われることがあります。
病気の多くは日々メダカの状態を観察することで、弱ったメダカを隔離して治療したり、
塩浴・薬浴させることで回復できるものがほとんどです。
自然に近い状態では驚異となるのはむしろ天敵の存在だったりします。それではメダカの天敵を思い浮かぶ順にあげていきます。
まずはメダカ全滅の最大の要因とも言えるヤゴ(トンボの幼虫)の存在でしょう。肉食の水生昆虫全般がもちろん天敵ですが、
水カマキリやゲンゴロウなどは気を付けていればそうそう混入することはありません。ですがトンボが飛来してきて卵を直接飼育容器に産み落としていくヤゴだけは話しは別です。
メダカはグリーンウォーターで飼育される方も多いでしょう。
ですがグリーンウォーターでの飼育はヤゴなどの天敵が混入した場合に水中の状況がわからないということになりますので場合によってはヤゴに壊滅的被害を受けます。
表面にメダカが泳いでいても実は水中に泳いでいると思っていたメダカがほとんど食べられているということがよくあります。ヤゴには可想ですがメダカの命を優先するならやはり駆除するしかないですね。
グリーンウォーターで飼育している方は日々の観察とメダカの数をだいたいでも把握しておくと良いでしょう。数が減ったなと思った飼育容器の底を網でさらってみると思わぬ数のヤゴが出てくるかもしれません。
日々の観察が大事です。
次に稚魚の天敵とも言えるものがボウフラです。ボウフラといえば成魚のボウフラを食べられるサイズになると逆にメダカのご馳走にもなるのですが稚魚のサイズがボウフラより小さいまたは多少大きくてもボウフラに捕食されます。当店でも一番頭を悩ませる天敵と言えます。メダカの卵を隔離した容器に後から蚊が卵を産み付けメダカの稚魚より早く孵化し後から産まれたメダカの稚魚を補食してしまうというこれ以上ないぐらいのやっかいな存在です。対策としては完全に防ぎきるのは難しいのですが目の細かいネットを張ることぐらいでしょうか。あとはどうしてもボウフラが発生してしまうので当店ではお玉でボウフラを駆除したりしています。なかなか気の遠くなるような作業ですが。絶対無事に育てたいメダカはある程度の大きさまで室内飼育して外に放流というパターンのほうが確実かもしれませんね。
ここから先は運や環境の問題もある天敵の話です。まずは鳥類です。目をつけられると最悪で人のいない間にメダカを捕っていくようです。やはりこれの対策もネットでしょうか。私の知り合いはアライグマに悩まされています。さすがにアライグマには蓋をしたところで通用しないようで、大がかりなアライグマ捕獲作戦を展開することになります。ほかの少数派でいうと猫・カマキリ・水棲昆虫のゲンゴロウなどでしょうか。カマキリなどは意外と思われるかもしれませんがミズカマキリじゃなくあの陸上で生活しているカマキリも水中のメダカを補食します。信じがたいことですがユーチューブなどでもその動画がアップされています。とにかく天敵からまもるには人間が目をかけてあげることですね。
他にもあげてみると、動物ではアライグマや鷺、ハクビシンなどの被害などをよく聞くことがあります。
(ちなみに、当店では最近、メダカがカニに食べられるという事件がおきました。メザシなんかでカニを釣ったりできるのだからよく考えたらメダカなんか大好物ですよね)
4.メダカの死因や死に方、人為的ミスによるメダカの突然死や大量死
メダカを死なせてしまう人為的なミスですが、まずは水温の上昇によるものでしょうか。
水温上昇に耐えられずに死んでしまう場合や、水温上昇により水中の溶存酸素自体が低下して酸欠により死んでしまう場合があります。
いずれも夏に起こりやすいので水温の上昇にはよしずを使って日陰をつくったり設置場所を移動したりエアポンプを投入したり細心の注意をはらいましょう。水質の変化もまた死因につながります。
ながいこと飼育を続けている飼育容器は飼育水がだんだん酸性に傾きやすくなってきます。
それを防ぐには蛎殻をいれたりやはり一定期間での水替えが必要です。
見た目が綺麗な飼育水でも当然飼育を続けているうちに水質は変化してきますので見た目がきれいだからといって飼育水の交換を怠ると急にメダカがばたばたと死んでいくこともあります。
また、飼育水がよごれたからといって全ての水をいっきに交換してしまうと水中のバクテリアがいなくなったり、急激な水質の変化やPHショックにより死んでしまう場合があります。
そういうメダカが水換えで死んだという人という人は、水温や水合わせなどをより慎重に行うようにしましょう。
1つの飼育容器に大量のメダカを飼育するのも水質悪化を早める要因になります。
底床ひとつにしても死因になりかねません。比較的幅広い水質と底床にも適応してくれる日本メダカですが珊瑚砂など完全に水質をアルカリ性にしてしまうような底床では生きていけません。
極端な酸性・アルカリ性に傾くような底床を使わないように注意しましょう。ここであげたような要因はメダカの突然死や大量死につながることが多いです。
メダカが突然死し始めた時は、必ず急激に変わった悪化した水質や水温変化などの要因があるはずなのでメダカが突然死したタイミングで気温の上昇がなかったか?など思い当たる環境の変化がなかったか考えてみましょう。
何も思い当たるフシがない場合は水質が悪化したということが要因かもしれませんので、水換えしてみるのもいいですね。
メダカが大量死する、一日に数匹ずつ死んでいく、メダカが突然死ぬなどの場合は、必ず水質、酸素、病気など何らかの原因があるはずなのでほっとけばメダカがしぬのも止まるだろうとは思わず、
必ず原因、死因を探るようにしてください。病気に侵されている時や、老齢のため体が弱ってきているなという時は餌をあげてもほとんど食べなかったり、餌を食べても痩せていたりととメダカが死ぬときは、
死ぬときの兆候が現れることもあるはずですので敏感にメダカの変化を感じ取れるように日頃からよく観察しておきたいですね。
逆に言うとメダカの寿命や老化による死因以外でメダカが突然死、大量死しているのであれば、原因さえ突き止めればメダカが死にそうな状態からの復活だってありえるわけです(^^)
5.メダカがうけるストレス
メダカの寿命を決める要因には飼育環境も関係してきます。例えば過度に水流が発生している場合などです。もともとほとんど水流がない場所を好むメダカは流れに逆らって泳ぐ性質があります。
この性質から早い流れを水槽に作ってしまうと休むこと無く泳ぎ続け体力を消耗してしまいます。
過密飼育の場合などもメダカは縄張りをつくる魚でもありますので縄張りをもって他のメダカを追い回してしまうような
状況になってしまうとやはりストレスをかけてしまいます。日光が当たらな場所で飼育している場合も太陽光によってつくりだされるメダカに必要な栄養素が生成されないので弱っていってしまいますので注意して下さい。ただ、
太陽光の問題を解決したいといって明るすぎる照明も、やはりストレスの原因となります。自然光の下で生活しているメダカに人工的な過度な明るさは良くないのです。
また、エアレーションの泡が弾ける音や振動、餌の与えすぎなどによる水質悪化や水質・水温の急変によっても当然、メダカにストレスを与えます。
メダカを雨の降り込む場所で飼育したり、水合わせをせずにメダカを水槽から移動するなど、急激な水質変化はできる限りおこさないようにしましょう。
これからの要因からもメダカの飼育容器は広くて大きい方がストレスが軽減されると言えるのかも知れませんね。
6.メダカの寿命のサインと寿命を延ばす努力
メダカんの寿命を伸ばす為に飼育者側にできることはいろいろあると思いますが、まず思い浮かぶことは、
栄養のある餌を与えるということは当たり前ですね。ミジンコやゾウリムシは野生のメダカなどが
本来好んで食べる活き餌で積極的に与えて栄養を付けさせてあげれば、メダカの健康維持・成長に
大きな役割を果たし・劇的に寿命を延ばしてくれる可能性があります。
メダカは空腹のサインがあるというより、食べれなくなるまで常に餌を探している、いつも空腹のような餌を探す行動をしています。ですので、メダカがお腹を好かせてそうなので餌をあげるというのではなく、
メダカのお腹や体型を直接目で見て、その体型で判断して、餌の回数や量を決めれれば、それがベストですね(^^)
ちなみに、メダカの寿命のサイン(老化によるもの)として見て取れるのは、生殖活動がなくなってきた、メスが卵を産まなくなった、背骨が曲がったり、ヒレがボロボロになってきた・・・などの症状がたくさん見られる様になった時です。
それらはメダカの老化が要因のものですが、餌や環境によって老化の速度だって変わってきます。やっぱりストレスの少ない環境と良い餌は大事なんです。
それとメダカは太陽光が大好きです。ですので屋外で飼育していると全然死ぬ気配もないのに室内飼育だと、とたんにひ弱になることも珍しくありません。屋外飼育でも日陰か日向か、日照時間が長いか短いかというだけで
成長速度すら変わってきます。それくらい日光が大事なんです。もちろん屋内でも飼育したいとは思うとは思いますが、より元気に頑丈に長生きさせるのであれば、陽当りの良いところに容器を設置するのもいいと思いますよ!
1袋(ダフニア) 500匹以上 |
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1袋(タマミジンコ) 500匹以上 ※極小サイズの為、要注意 |
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1袋(オカメミジンコ) 500匹以上 |
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1袋(オカメミジンコ) 500匹以上繁殖剤100g付き |
500mlボトル 2本セット 500ミリリットル |
7.命を大事に・・・
▼大事に育ててればこのような美しい姿で飼育者を癒やしてくれます
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メダカの命はもはや飼育者の愛情と気配り次第といっても過言ではありません。例えば、ビオトープが形成できたとしてメダカの寿命という意味では当然短くなります。(人工的な餌をあげたり、害虫・外敵を駆除すると当然寿命は延びますが)ですが観賞目的で飼育したのであればできる限りの愛情をそそいで欲しいものです。その愛情に応えてメダカも長生きをしてくれるはずです。メダカ屋だからではなく、みなさんも自分を楽しませ・癒やしてくれたメダカに感謝してなるべく長生きしてもらえるよう努力しましょう(^_^)/~
8.5年以上生きているメダカの環境
当店の5年以上長生きしているメダカの飼育環境と状況をお伝えしておきます。大きめのプランターで屋外で5匹ほど飼育しています。(正確にいうとヤゴに食べられたり少しずつ死んだりで最終的にこの数に
落ち着いています)一匹に付き2リットル以上はありそうな余裕をもった飼育環境です。
さすがに5年生きているメダカはメザシ(さすがにそこまでは大きくないですが、普通のメダカと比べる尋常じゃない大きさだと思います)みたいなビックリする大きさに成長していて、小さくてかわいいのが特徴のメダカと言った感じではありません。
ちなみに品種は、俗にいう、すみれめだかに近い当店の藤色というメダカです。これまた紫色の斑のような体色が美しいメダカですが、さすがにここまで長生きして大きくなると体色も別物になって(茶色っぽく)います。もう、ヤゴにすら捕まえづらいようなサイズなのか、
かなり無防備な環境にも関わらず毎年生き延びています。(たまに鳥に襲われたりもしてるはずなんですが、まだ存命です)
このメダカ達は環境が完璧に合ったのだと思いますが実はそれだけメダカは長生きできる魚なんだということを実感しています。
皆さんもぜひ、メダカの長寿最長記録にチャレンジしてみてください。(ちなみに最長記録が何年なのかはわかりませんが)
9.メダカを長生きさせるちょっとしたコツ まとめ
1.飼育数を少なくする
過密飼育を避けて、飼育水1Lに対してメダカ1匹程度を目に飼育しよう。どうしても長生きさせたい場合は、飼育水2Lに対してメダカ1匹にするとなどさらに余裕を持って飼育するのも良いでしょう。
2.メダカは品種ごとに飼育する
メダカの種類によって寿命は大きく変わりませんが、改良品種や体型が特徴的な品種は、体型の理由から短命になることがあります。そういった場合は、メダカを品種ごとに飼育することで、管理しやすくなり、弱い品種へのストレスも軽減できますね。
3.水温管理を徹底する
メダカ飼育と言わず、お魚飼育の要です。定期的な水換えと適切な水温管理を行いましょう。
4.メダカに日光浴をさせる
適度な日光浴は健康に良い影響を与えます。水温変化の激しくならない場所で健康的にメダカに日光浴をさせましょう。
5.体調不良や病気をいちはやく発見する
寿命が近いサインとして、メダカの泳ぎにキレがなくなり、ゆっくり泳いだり、少しずつやせていったり、体色がくすんだりツヤがなくなることがあります。
これが寿命ならば、仕方ないのかもしれませんが病気や体調不良のようなら諦めるのは、まだ早いですね。
以上、メダカの寿命と死因。知れば延ばせる大切なメダカの命!でした。皆様のメダカ飼育のお役に立てれば幸いです(*^^*)