夏のボウフラの駆除・退治・対策!メダカでボウフラ対策?ボウフラとは?!
庭に水鉢やビオトープがあるけど、夏にボウフラがわいて困るという方が、まず最初にボウフラの駆除・退治・対策に飼育する魚として思いつくのがまずメダカ(もちろんカダヤシなんかでもいいんでしょうけど)という人も多いんではないんでしょうか?
それで、本当にメダカの飼育はボウフラの対策に有効なんでしょうか?またボウフラを食べる魚は他にもいるのになぜメダカがいいのでしょうか?考えてみましょう(^o^)
ほっておいて、家の中や庭が蚊だらけになるより、
少しは夏の蚊を減らして快適にしてくれるかもしれないのでそういった目的のメダカの飼い方もいいかも知れませんよ。
夏のボウフラの駆除・退治・対策について!メダカでボウフラ対策?のコンテンツ
- まずはボウフラについて!ボウフラとは蚊の幼虫?
- どんな環境でボウフラが繁殖する?
- メダカがボウフラを駆除・退治できる条件 メダカはボウフラの天敵?
- メダカがボウフラを退治できない条件は?
- メダカの稚魚へのボウフラ対策
- 結局どうすればメダカがボウフラ駆除・対策になるのか?まとめ
- ボウフラ駆除・退治方法・フマキラー~
1.まずはボウフラについて!ボウフラとは蚊の幼虫?
ボウフラと言えば蚊の幼虫(蚊の子供?赤ちゃん?)の名前?呼び方ですが皆さんはなぜ、ボウフラという名前がついているのかしっていますか?名前の由来は全身を使って棒を振るような泳ぎをするところからボウフラと呼ばれています。呼吸は空気呼吸で
定期的に水面にあがってきて呼吸をします。そのため、メダカなどの魚類やエビなどが酸欠で死んでしまうような環境でもボウフラは生き残るという状況がおきてしまいます。
これが、どんな水たまりでも繁殖してしまうボウフラのたちの悪さですね。
ボウフラといってもいろいろな蚊がいるようにその幼虫であるボウフラもいろいろで、
主に流れのない場所に生息していますが、綺麗な水に暮らすものから汚い水でちょっとした水溜りでも生きていけるものまで様々です。
いろいろな蚊がいるので全てのボウフラがという訳ではありませんが、蚊の種類、ボウフラの種類によっては、伝染病を媒介するような迷惑な生き物です。
(おそらく蚊が増えて人間にいいことなんて何もないのでは・・・・)
自然環境に良いことといえば、水中の有機物を分解し、バクテリアを食すことで水中の環境を浄化するのに役立つようです。
ただ、人間からしてみれば、その僅かなメリットの為に自宅の庭やビオトープでボウフラを増やす気にはなれませんね。
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2.どんな環境でボウフラが繁殖する?
多分、皆さんもみたことあると思いますが、ほんの僅かでも水が溜まっていればボウフラはわきます。
お馴染みの(イヤですけど)蚊の幼虫ですね。あの観賞魚の餌として定番のアカムシというのも
実は赤いボウフラでユスリカという蚊の幼虫です。こちらは人を刺す種類の蚊ではないので自分的には魚の活き餌としか思えませんが(笑)
夏になるとよく、蚊柱と呼ばれる蚊の群れを見かけることがあるかもしれませんが、あれはユスリカのオスの群れなのだそうです。そういわれてみると蚊の群れなのに
人間を刺さないですよね。
話はもとに戻りますが結局ボウフラは捕食する生き物がいない状態で水が溜まっていればわいてきてしまいます。それでは本題へ移りましょう。
3.メダカがボウフラを駆除・退治できる条件 メダカはボウフラの天敵?
▲どんどんメダカがボウフラを捕食しています
要はボウフラをメダカが捕食する条件が、ボウフラを駆除、退治できる条件なのですが、
まずは当たり前ですがメダカが噛み付いて口に入ること。メダカは徐々にボウフラを食べていくわけではないので
ぱくっといって食べられるサイズじゃないと食べられません。
メダカの稚魚の場合は、ボウフラと同等サイズだと下手をすると逆に捕食される恐れがあり、重要なのはメダカの体の大きさです。
ボウフラがうじゃうじゃいる水槽にメダカの針子(赤ちゃん)や
極小さなメダカの幼魚を入れても駆除・退治にはなりません。逆にメダカが餌になってしまう場合があります。
ですのでメダカを使って元からいるボウフラ退治をしたい時は確実にボウフラを捕食できる大きさのメダカを
投入するようにしましょう。メダカの稚魚や針子を入れていれば、勝手にボウフラを食べてくれるだろうという考えでは、
ボウフラの駆除に失敗してしまいますね。メダカとボウフラの体の大きさの関係次第ではどちらの天敵にもなり得るんです。
また、メダカではなく金魚をボウフラの駆除に利用することも可能ですが、金魚は体が大きいため、
狭い環境や酸素の少ない環境ではメダカほど簡単に飼育することはできません。
そのため、狭い環境でも繁殖できるメダカは、ボウフラの駆除に非常に向いているとも言えます。
金魚ならボウフラの駆除力はメダカをはるかに上回るかもしれませんが、飼育の容易さという観点からみればメダカの屋外での飼育しやすさは圧倒的です。
ボウフラの駆除には、適切なサイズのメダカを使用することが最も効果的なんです。
▲もちろんこんな綺麗なメダカでも同じようにボウフラを捕食します。どうせなら美しいメダカがいいですよね。クリックして▶メダカの販売ページへ
4.メダカがボウフラを退治できない条件は?
メダカのサイズ以外にも気を付けることはあります。
同じ容器にメダカの卵と蚊が卵を産み、同じようなタイミングで孵化する、もしくは、
ボウフラのほうが先に孵化するような場合は非常に危険です。ボウフラのほうがメダカより成長がはやく、
ボウフラが高確率でメダカを食べてしまうことになります。生存競争に負けてしまうのです・・・・(私は何度か自分の体のサイズより大きいメダカに
ボウフラが噛み付いてる姿を見てしまいました。)
屋外飼育の場合は、赤ちゃんメダカの孵化用容器にボウフラがいた場合ボウフラを駆除しておくことで赤ちゃんメダカを守るようにしましょう。
大きくなったメダカの餌になるからいいやと
放っておくと上の動画のように先にボウフラから産まれたばかりのメダカの針子が食べられてしまいます。
また、いくらボウフラが発生した容器にメダカがいても、その容器がアオミドロだらけだったり、水草の生い茂ったビオトープだったりすると水草や石などが
メダカからボウフラを守ることになってしまいますので全てのボウフラを駆除・退治するのは難しいでしょう。
大きな容器にメダカが数匹だけだった場合なども、いくらメダカがたくさん食べてもボウフラの繁殖速度のほうが早ければやっぱりメダカがボウフラを食べるスピードより先にボウフラが育ち羽化して蚊になってしまいます。ボウフラが小さい時にメダカが食べ尽くせるくらいの
量のメダカが入っていないとボウフラの数は減らせるにしても蚊が卵を産んでボウフラが産まれるという繁殖力のほうが勝ってしまいますので、やはりある程度の数のメダカは必要でしょう。
5.メダカの稚魚へのボウフラ対策
メダカを赤ちゃんから(稚魚から)育てたい場合は、ボウフラにメダカの稚魚が捕食されることがありますのでメダカの稚魚、赤ちゃんメダカを育てる場合は、
なるべく蚊の入らないような環境で赤ちゃんメダカを育てるようにしましょう。例えば、メダカの卵が入っている容器に網を被せておいたり、
赤ちゃんメダカは室内で飼育用にしたりなどです。もし、発生しているのをみつけてしまったらボウフラを掬って駆除しておきましょう。
メダカが卵の状態の時は殺菌作用のあるメチレンブルー溶液で育て、孵化する直前に蚊の卵やボウフラの入ってない飼育水に移動するというのも良いかもしれません。
6.結局どうすればメダカがボウフラ駆除・対策になるのか?
結局は大きいものが小さいものを捕食するということなので、親メダカが水鉢や水槽にいる状態にすればボウフラが増えることはないということです。
蚊が卵を産み付けるのは変わりませんが蚊の卵がボウフラに孵化した瞬間、メダカの餌と化すので
ボウフラが蚊に羽化するまで生き残れる可能性はほぼなくなります。(もちろんメダカの数に対して容器が
広すぎる場合はメダカから逃げ延びて蚊に羽化する場合もあるかもしれませんが)
メダカにとってもボウフラが天然の活き餌となりますので非常に健康的ですね。
どうでしょうか?蚊の対策・ボウフラの駆除・退治までしてくれて、さらに赤や青・シルバーなど可愛い姿で
人間まで癒やしてくれる観賞用メダカ、飼育してみたくなったでしょ?(笑)庭に池や水鉢、ビオトープなどがある方には特におすすめです。
自然の本物の大きなビオトープなどではさすがに無理ですが、家庭で作った小さなビオトープなら、常にメダカを泳がせておくことで、
ビオトープの中で発生するボウフラや蚊を殲滅することだってできるかもしれませんよ(^^)
7.メダカ以外のボウフラ駆除・退治方法・フマキラー~
メダカ日和番外編で単純にボウフラの駆除方法もいくつか上げておきます。まずは、生物兵器から。メダカ以外では金魚やカダヤシです。
体の大きさが大きく食欲も旺盛な為、ボウフラ駆除という意味ではメダカを遥かに凌ぎます。ただ、欠点・難点としては、カダヤシは特定外来種です。
メダカや日本在来種の生態系を崩壊させる恐れのあるお魚です。日本の侵略的外来種ワースト100にも入ってますのでカダヤシの飼育自体があまりお薦めはできません。
次に金魚ですが、大食いで体が大きいということから水を汚すのも早く猫や鳥のターゲットにもなりやすいです。
水草や口に入るサイズの魚やエビはどんどん食べますので混泳にも気を使います。
赤ヒレなどは温帯魚なので屋外でのボウフラ駆除にも効果はあると思いますが、無事に越冬できるかというと疑問が残ります。
オタマジャクシなども絶大な効果を発揮してくれるはずですが、オタマジャクシがカエルになった時は
別の意味で大変で、庭で大合唱が始まります(笑)
ここからはさらに関係なく、生体でのボウフラ対策ですらありませんが、銅線や銅板などの銅を水に入れることで
銅イオンが発生しボウフラを駆除・退治できるということが分かっています。銅イオンでボウフラを殺すということなので
10円玉でもいいです(笑)本当に!量としては水量100ミリリットルに対して銅が10グラム程度で良いようです。
たいらなものや水に触れる面積が大きい物のほうが有効です。
他には中性洗剤、塩素系漂白剤を少量垂らすという方法もあります。もちろん水が流れるような
ところでは効果はなく、水溜りでしか使えません。塩素系漂白剤の方がより強力なようですが中性洗剤でも
時間はかかりますが死滅させることはできます。油などでも水面に油膜がはり、
窒息死させることができます。よく考えると水棲生物に洗剤をかけると死んでしまうのは
当たり前なのですが・・・
最期に、どうしても確実に駆除・予防したい時は潔く殺虫剤を買ってきましょう。
「デミリン発砲錠」・「ボンフラン」・「ハイカプシン錠剤」などといった種類の薬剤があります。
殺虫剤なので確実ですが他に生き物を飼っている場所では使えませんね。
それにこの番外編で紹介した方法はその後その水槽や容器でメダカなど生き物を飼育するのはなんか
怖いですね。やっぱりメダカでのボウフラ駆除はおススメですよ(笑)