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メダカ飼育水槽の水面に油膜ができる!予防するには?


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上の写真は関係ないですが、メダカを飼育している時に水面に油膜がはったことはないですか?あれがなんなのかを考えてみましょう


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1.なんで水面に油膜が張るの?

 メダカを飼育していると水面に油膜がはってしまうことってありますね。 皆さんあれはなんなのか知っていますか?答えは浮遊性のプランクトン(が生成するたんぱく質?)だそうです。 で、なぜあのような油膜ができるのかというと原因はいくつかあるようですが、主な原因と言われているのが餌の与えすぎ(与える餌の性質も関係があるようです)。死んだメダカからでる油分、 水が循環していないということなどが原因になります。だからどうなのかというと、一般的によく聞く弊害としては空気と水面が遮断されるため、酸欠になりやすい、単純に見た目が悪い、そもそも その状態になっている時点で水質がよくないということでもあります。



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2.水槽の水面に油膜が張る原因を考える

 水の水面にできる油膜は先ほどの言っていたことなどが原因になっていますが、どうしてそんなことがおこるのか、詳しく考えていきましょう。

3.水槽を立ち上げた時に発生する油膜

 アクアリウムを始める場合、さあ、観賞魚を飼育するぞと水槽を買ってきて準備し、いざ、観賞魚を入れたら水槽の水面には油膜がモワモワと・・・ということが あると思います。そういった時は何が原因で油膜ができるのでしょうか。その原因は水槽内に必ず必要になるバクテリアが、繁殖していないことが原因だと思われます。 立ち上げたばかりの水槽や水換えでリセットされた水槽はバクテリア死んでしまい、そのバクテリアの死骸が水面に浮き油膜がはっているという可能性があります。

では、どうやれば水槽立ち上げ時の油膜は消えるのでしょうか?水槽を立ち上げたばかりの時はまだバクテリアが繁殖、定着できていないことが原因で、水換え持の場合はバクテリア を死滅させてしまった可能性が考えられます。対策としては、水槽立ち上げ時は、過度の餌やりを控えたり、いきなり多量の魚を投入したりするのを控え、 パイロットフィッシュになる 生体を一匹でも入れて水の濾過に必要なバクテリアの繁殖を狙うのがいいでしょう。まずは、バクテリアの繁殖と水質の安定が 大事です。

一方、水換えが原因で油膜ができたという場合は、バクテリアをなるべく死なせないようにするのが大事で、濾過フィルターについたバクテリアを カルキ入りの水道水で丸洗いしないように気を付けたり、水槽内にエアレーションすることにより水中に酸素を供給しバクテリアが繁殖しやすい環境を作るようにしましょう。

この水槽立ち上げ時と水換えをした時の油膜は水槽内のバクテリアの数が減ったり、死滅したり、繁殖してなかったりといったことが原因のことがほとんどだと 思いますのでまずはバクテリアを安定させて、水質が落ち着いてくれば油膜も解消されてくるでしょう。

4.水草をトリミングした時、肥料を与えた時の油膜

 水槽の水草が伸びてきてトリミングをしたタイミングでも油膜が発生することがあります。もちろん、原因は水草のトリミングで切られた水草の茎などから 出てくる成分が油膜を形成していると考えられます。さらに、トリミング後に二酸化炭素を添加したり、液肥など肥料を与えるとより油膜ができやすくなります。

 もうおわかりかと思いますが、原因はトリミングされた水草ですので、トリミングしてからしばらくは、二酸化炭素の量を控えたり、液肥など肥料を 与えるのを控え、水草を活発に活動させないようにすると環境も安定し、通常通り油膜の発生も落ち着いてくると思われます。

5.生体に餌を与えすぎていることが原因の油膜

 これは見出しの通り、メダカでもエビでも観賞魚に餌を与えすぎていたり、その餌の成分が原因だったりするために発生する油膜です。魚の餌にはたんぱく質など、 油膜を作る原因が多く含まれている場合があります。この餌の成分が水面に油膜として残っているという可能性があります。

 それでは、この油膜を発生させないためにはどうすればいいのか?というと、餌の量を減らして水槽内になるべく餌が残らないよう餌の量を減らしたり 、餌の成分に注目して使用する餌を変えてみるというのもよいでしょう。また、濾過能力不足なようなら、濾過フィルターをより、強力なものに変えてみるという の良いのではないでしょうか。水槽内に残った余分な養分は、水質を悪化させたり、水槽内にコケを発生させるもとにもなりますので、餌を与えすぎたかな?と 思った時は水槽の水の数分の一でも水換えを行うというのもいのではないでしょうか。

6.生体の死骸から発生している油膜

 メダカにしろ、何にしろ、生き物の死骸を水槽の中で放っておくと死骸から流れ出るたんぱく質などで油膜を発生させることがあります。生体の死骸から、 モワモワと油のようなものがでているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。原因はあれですね。

 原因が死骸なのですから、解決策は一刻も早い死骸の撤去です。気づかないところで貝やエビが死んでいる場合もあります。死骸を放置して腐敗が進めば、 水質にもとても悪い影響を与えるというのはご存知でしょう。死骸の撤去とお掃除は早めにするようにしましょう。



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7.水槽の水温の上昇による発生

 暑い季節になってくると水温の上昇とともに油膜ができてくる場合があります。原因と考えられるのは、水温の上昇とともに水中の酸素が不足気味になり、 死滅したバクテリアが水面に浮いてくるというようなことです。夏場にもなれば、生体の活性はあがり、酸素の消費量も増え、さらには水温が上がることにより水中の溶存酸素量も 減少してきます。

  水温を上昇させないことが大事ですが、それもなかなか難しいという場合はせめてエアレーションを確実にして、水中に酸素を供給してあげる というのもいいのではないでしょうか。もちろん、エアレーションされていることにより、水面が動いて油膜自体ができにくくなったり、油膜が拡散されたりといった効果もあります。 夏こそエアレーションが大事な季節なんです。もちろん下記のような水槽用クーラーを使えるといいんですけどね。

8.水質調整剤などによる原因の油膜

 水換え時など、カルキ抜きする時や生体の調子、水質を整えたいなという理由などで様々な水質調整剤を使用することもあると思います。 これらは、規定量を守って使う、もしくは少なめに使わないと思わぬ効果がでてしまう場合があります。熱帯魚や金魚などの生体の水を作る際に使用する 水質調整剤などでも魚の粘膜を保護する成分が含まれていることもあり、使用しすぎると油膜を発生させる原因になってしまうということもあります。

こういったものを使う場合は必ず、規定量以内で使用するようにしましょう。多少入れすぎても影響はないということがほとんどですが、 入れすぎたかな?と気になる場合は再度新しい水に換水(全て換水ではない)してみるのもいいでしょう。

9.油膜を除去するには?

 さて、油膜ができた原因がわかる場合の対策についてを書いてきましたが、原因不明で一時的に油膜ができてしまったというようなこともあるでしょう。 もちろん、原因を突き止めて油膜が発生しない環境にするのが一番ですが、油膜を除去する方法も知っておきましょう。



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10.水換えによる油膜の除去

 これは、見出しの通りですが、油膜ができたら、水質が悪化している、環境が良くないということが考えられるので、油膜を直接外に出してしまおうという 方法です。原因がわからないとその場しのぎにしかならないかもしれませんが油膜ができたままにしているぐらいなら油膜ができることによる デメリットを考えれば水換えしてでも除去したほうがいいでしょう。

11.水流をつくることによる油膜の除去

 水面に、濾過フィルターの排水口から水流を当て、水面を波立たせるように水流を作り油膜ができないように拡散してしまおうという方法です。 とりあえず、この方法なら油膜ができることはほとんどありませんしこれも解決策の一つだと思います。(それでも油膜が残るようならもっと深刻な問題が 発生していると思った方がよいかも・・・)下の動画ではリリィパイプを使用していますね。楽天やアマゾンには下で紹介しているような水面を波立たせるような 商品はたくさんありますので自分の環境と好みにあったものを探してみるといいですよ。

12.エアレーションで油膜をとる

 エアレーションすることにより、水面が波立ち拡散され、油膜ができなくなるという効果もありますが、それとは別にエアレーションすることにより、 水中の好機性バクテリアなど、濾過バクテリアの働きを促し、油膜を処理してもらう、またはバクテリアを死滅させないことにより油膜を発生させないようにしてしまおうという方法です。 こちらの方法は生体にとっても水質環境を保ちやすくするいい方法だと思います。

13.油膜を食べる生体 ブラックモーリー

 熱帯魚のブラックモーリーは油膜を食べるということでも有名な魚です。餌もたくさん食べる大食漢でもあり、糞の量も多いので油膜を食べさせるという目的で 水槽に入れている人がどれくらいいるのかはわかりませんが、自分の飼育している観賞魚と相性がよかったり、単純にブラックモーリーを飼育してみたい という人は選択肢に入れてみるのもいいのではないでしょうか。

14.油膜を除去する生体?貝類 ヒメタニシ

 貝類を水槽にいれている人は見たことがある光景かとは思いますが、貝類は水面に逆さまに浮いて餌を食べている時があります。あのような摂食方法も油膜取りや油膜の除去には有効だと思います。 水面の油膜の原因が微生物の死骸だったりする場合は、それらを食べて除去してくれるからです。

また、ヒメタニシなど濾過摂食ができる貝類ならば、水面の水ごと吸い込んで濾過してくれますのでいっそう油膜取りにも効果的でしょう。 実際、私も油膜が増えたので除去したいという目的でヒメタニシを投入する場合もあります。貝などの生物兵器もおすすめですよ(^^)

ヒメタニシは当店でも販売していますのでぜひご利用ください!▶ヒメタニシの販売

15.道具を使った油膜取りの方法

 水面の油膜を直接吸い込みフィルターから綺麗になった水を排出するといった道具もメーカーから発売されています。とりあえず、油膜の問題から、 解放されたい時や、自体が深刻な時は油膜取りを設置してみるのもいいでしょう。どうしても原因がわからない場合だってあるかもしれないですしね。 下の商品はカミハタのサーフェススキマーリオプラスという商品です。動画をみるとみるみる油膜がなくなっていくのがわかりますね。ご購入の際は、お住まいの地域の電力に 合わせた商品を購入してください。

16.まとめ

 いろいろなことを書いてきましたが、一番大事なことはやはり、水槽内の環境を油膜が発生しないように安定させることだと思います。もちろん、どうしても 油膜が発生してしまうこともあります。そんな時は道具にたよってみるのもいいでしょう。今回の記事が皆様のお役に立てると幸いです。


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