メダカの確実な水合わせ方法を知って、生存率アップへ!
日本メダカは日本という土地に根付いた驚くほど頑丈な魚ですが、だからといって、それが水合わせをしなくても良いという理由にはなりません。 メダカにも水合わせが必要という理由とその方法について詳しく紹介してみます。
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1.水合わせとは?水合わせをしないとどうなる?
水合わせとは、メダカの飼育歴やアクアリスト歴が長い人々なら皆さんご存知で、経験していることでしょう。
初心者の方に簡単に説明するとすれば、メダカを購入した店や譲り受けた人の環境、またはメダカが以前生活していた環境から新しい飼育環境に移行する際に、新しい飼育水や環境にメダカを適応させるための手順です。
もし人間で例えるなら、人が寒冷な国から灼熱のアフリカに突然移動すると体調を崩すのと同じです。
冷房の効いた室内から真夏の屋外に出ると疲れますし、体力も消耗します。もちろん、メダカも飼育環境を変えると同様の状況が発生します。もちろんメダカは人間の比ではないほどのストレスを感じることでしょう。
特に、水温や水質に対しては非常に敏感で、たった3℃の違いだけでも、メダカにとっては人間に比べてはるかに大きな温度差と感じダメージを受けてしまうのです。
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2.なんでメダカにも水合わせが必要?
同じ日本で生まれたメダカだからといって、水合わせが不要だと思うメダカ初心者もいるかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。
日本の水といえど、水質には酸性からアルカリ性まであり(ph ペーハー)、メダカは弱アルカリ性から弱酸性の範囲であれば問題なく飼育できます。
例えば、自分がメダカを飼育している環境の水が弱酸性で、元々いたショップの飼育水が弱アルカリ性だったらどうでしょう?
それはかなりの水質の変化ですよね。それに、水温の違いもあります。北海道の屋外飼育と九州の屋外飼育では、全く異なる水温になるでしょう。
もちろん、底床の違いや、グリーンウォーターだったのか、そうでなかったのかなど、さまざまな違いもあります。
飼育環境にはそれぐらいの様々な水質の違いがあります。この手順を省略して、いきなりメダカを泳がせてしまうと、体調を崩したり、病気になったり、最悪の場合、すぐに死んでしまうこともあるのです。
確かに、メダカは水合わせをしなくても全く問題ない場合もありますが、もちろん、100%大丈夫というわけではありません。
面倒がらずに、必ずメダカの水合わせを行い、新しいメダカを飼育容器に移すようにしましょう。
同じような環境で育ったメダカでも、隣の飼育容器に移すだけで何らかのダメージを受けることは考えられます。
異なる環境の飼育水や水温にいきなり適応させようとするのは人間にも無茶ですがメダカにも当然無謀な話なのかもしれませんね。
3.メダカの水合わせの手順や方法、時間など
それでは水合わせの方法を説明していきます。まずは水温を調整するために、買ってきた状態のビニール袋のまま新しい
飼育容器に浮かべましょう。飼育環境を新規に立ちあげる場合はこちらを参考に▶カルキ抜き(メダカの飼育水をつくる)
約30分から1時間ほど浮かべておき水温がビニール袋の中と飼育容器で同じぐらいになったと思ったら、次は
ビニールの口をあけ、少しずつ飼育容器の水を入れていきます。だいたい、ビニールの中の水の半分が飼育水になるぐらいで
いいと思います。
ビニール袋に引っ越し先の環境の水を半分ほど入れたら今度はその状態で浮かべたまま、
30分から1時間ほどまちましょう。この時間がメダカが新しい環境の水質になれるための時間です。
十分にメダカが新しい水になれたと思ったらメダカを新しい飼育容器に移しましょう。
その際に注意点ですが前にいた環境の水がビニール袋に残っていると思います。その水は新しい飼育容器には
入れないほうが良いでしょう。もし、病原菌やスネールなどがいれば混入してしまいますし、糞などで
水が汚れている場合があります。元気のないメダカがいた場合も体力が回復するまで別飼育をして新しい容器に入れずに
そのビニール袋の環境内で体力が回復するまで待ったほうが良いです。
4.メダカを入れた後の注意
水合わせ後のメダカの新環境への適応
水合わせをしてメダカを新しい環境に導入した後の最初の一週間は、メダカにとって非常に重要な期間です。
新しい環境に慣れるまでの間、メダカはストレスを感じることがあり、その結果、食欲が減退することがあります。
このため、新環境に導入した直後から大量の餌を与えるのは避けるべきです。食べ残された餌は水質を悪化させ、消化不良を引き起こす可能性があるからです。
水合わせ後の餌の与え方
メダカの体調を確認するために、ごく少量の餌を与えてみることは良いでしょう。
ただ、新環境に導入した直後は、できるだけ餌を控えることが望ましいです。
メダカが新環境に慣れるまでの間、餌は最小限に抑え、メダカの反応を観察することが重要です。
水合わせが原因?病気の対処法
新環境に導入したメダカが次々と死んでしまう場合、それは病気の可能性があります。
その場合、飼育水のリセットや、病気の個体を他の健康な個体から隔離することが推奨されます。
これにより、病気の拡大を防ぐことができるでしょう。
水合わせ後メダカを入れた後の注意
水合わせ後、新しいメダカを頻繁に掬って観察する行為は、メダカにストレスを与える可能性があるのでこれは、避けるようにしましょう。
メダカの健康と安定した生活環境を維持するためには、メダカをできるだけ自然な状態で観察し、不必要な干渉は避けることが重要なんですね(*^^*)
5.まとめ
いかがでしたか?メダカが丈夫な魚とは言え、何も考えずに新しい環境に移していいわけではありません。 やはり命ある生き物ですのでデリケートなものと考えリスクを最小限に減らせるように心がけましょう。 なお、エビなどはメダカより更に水質には敏感なので気をつけてください。上の画像のような点滴水合わせキットなどを使うと、より生体に優しく水合わせを行う事ができますよ。