ネオンテトラの飼い方!餌の与え方や繁殖まで!他の魚やメダカとの混泳は可能?
ネオンテトラはアクアリウムが趣味なら言わずと知れた熱帯魚の代名詞のような魚でもありますが、 近年、日本メダカの改良品種も負けず劣らずの美しい品種が作出されてきました。それではこの2種類の美魚は混泳できるのでしょうか?ネオンテトラの生態と飼い方、日本メダカの生態を比べながら考えていきましょう。
水ネオンテトラはメダカと混泳できる?のコンテンツ
- ネオンテトラとメダカの違い
- ネオンテトラとメダカの大きさの違い
- 遊泳性・群泳性について
- ネオンテトラとメダカの食性の違い ネオンテトラの餌とメダカの餌は違う?
- ネオンテトラとメダカの寿命
- ネオンテトラとメダカの混泳について
- ネオンテトラと混泳できる熱帯魚
- ネオンテトラの繁殖へ挑戦される方へ
- ネオンテトラの飼育・飼い方について
- まとめ
1.オンテトラとメダカの生活環境の違い
まずはネオンテトラからですが、ネオンテトラはカラシン目カラシン科の小型魚類でテトラという総称でよばれています。
熱帯地域に生息する熱帯魚で南米のアマゾン川上流地域が原産ですが、実際はアジアでの養殖されたものが輸入されることが多いようです。
一方、日本メダカはダツ目 メダカ科で近年ではミナミメダカとキタノメダカという2種に分けられていますがその2種類の総称です。
日本では主に本州から沖縄まで地域による個体差はあるようですが、日本各地に生息しています。
双方の生息地の違いは、メダカは温帯であることに対し、ネオンテトラは熱帯であるということです。
両方を混泳させる場合に問題なのは熱帯魚と温帯魚の違いである水温の差です。
熱帯魚であるネオンテトラは水温約20℃~28℃ですが、メダカは約4℃~30℃程度の幅広い水温に対応できます。
これは熱帯魚の水温である20℃~28℃程度に合せることで調整できます。
次に水質ですがネオンテトラはアマゾン川では弱酸性の軟水で生活していますが、アジアで繁殖されたり、
日本でも問題なくそれほど水質に気を使わず飼育できているように弱酸性~中性に対応できます。
メダカはと田んぼや河川、汽水域にまで生息していますので弱酸性~弱アルカリ性まで幅広い水質に対応できます。
そういった理由からネオンテトラの弱酸性にあわせてメダカを混泳させるといった
イメージのほうがいいでしょう。(メダカの種類によっては弱アルカリ性のほうが発色がよい品種もいます。その場合は
別々の飼育のほうがより美しさを楽しめます)
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2.ネオンテトラとメダカの大きさ・性格の違い
ネオンテトラは、体長が大きくて約3~4センチ程度とされています。
このサイズは、一般的な熱帯魚の中では比較的小さな部類に入ります。
その一方で、日本のメダカは一回り大きく、体長はおおよそ4センチちょっととされています。
特に、屋外の広い環境でのびのびと育っている個体は、さらに大きくなることがあります(これは実際に計ったことがないので確定的なことは言えませんが5センチぐらいにはなると実体験から言えます)。
性格については、ネオンテトラもメダカもいたって温厚な種類の魚です。多少のケンカはあるかもしれませんが、死ぬまでケンカするようなことはありません。そのため、混泳に問題が出る性格でも体格差でもありません。
ただし、繁殖については少し違いがあります。ネオンテトラの繁殖はアクアリウム初心者には難しいとされています
。
一方、日本メダカは水槽内で容易に繁殖させることができます。
メダカが卵を産み、稚魚が孵化した場合、孵化した稚魚はメダカの口にもネオンテトラの口に入るような大きさなので、隔離してある程度の大きさまで育てることがオススメです。
なお、ネオンテトラも水槽内で産卵はしますが、ある程度の大きさの卵を水草に産み付けるタイプのメダカと違い、極小の卵をばらまくタイプなうえ、
デリケートな卵の管理が必要なので通常の飼育環境では繁殖は難しいとされています。
3.遊泳性・群泳性について
ネオンテトラとメダカは、それぞれが特有の遊泳性と群泳性を持っています。
どちらの魚も、大きな水槽で飼育する場合、自然に群れを作って泳ぐ傾向があります。
これは、ネオンテトラやメダカが自然界で生存するための基本的な行動パターンなんです。
ただ、ネオンテトラもメダカも新しい環境に慣れてくると、
群れることが少なくなってくることもあります。
これは、彼らが新しい環境に適応し、安全を感じるようになるからで、驚かせると、彼らは再び群れを作ったりもします。
これは、驚きや恐怖が群れを作る本能を引き起こすからとされています。
ネオンテトラとメダカは、水槽の異なる層を泳ぐ魚とされています。ネオンテトラは主に低層から中層を泳ぎ、メダカは主に上層から中層を泳ぎます。
したがって、水槽にある程度の深さがある場合、ネオンテトラもメダカも遊泳する層はあまり重ならないので心配することはないでしょう。
4.ネオンテトラとメダカの食性の違い ネオンテトラの餌とメダカの餌は違う?
ネオンテトラもメダカもほとんど何でも食べるタイプの魚なのでテトラ用の熱帯魚用の餌を与えてもメダカは食べてくれますし、
逆にメダカの餌を与えてもネオンテトラは問題なく食べてくれます。
活き餌を与える場合もアカムシや当店でも販売しているミジンコなど口に入るサイズなら食べてくれるので特に問題はありません。※この項目の画像はカージナルテトラです。
ネオンテトラの餌の回数は、一日に1回~多くて2回与えていれば十分です。もちろんメダカもそれで大丈夫です。一回で1~2分くらいで食べきれる量を与えていれば十分だと思いますが、
ネオンテトラのお腹の膨らみ具合や、体型を見て判断するのもいいでしょう。ネオンテトラはネオンテトラの餌じゃないとダメ!メダカはメダカの餌じゃないとダメ!とかそんなこともありません。
下で紹介している、一番よく見かけるであろうテトラ プランクトンなんかでもいいですし、個人的にはいろんな魚が食べてくれるメディフィッシュや
抜群に食いつきのいいネオプロスなんかも使っていて好きですね。
5.ネオンテトラとメダカの寿命
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ネオンテトラの寿命は約2年程度とされており、メダカの寿命は自然下では約一年ですが、飼育下では2~3年またはそれ以上生きることもあるようです。 やや、メダカの方が長生きすることが多いかもしれませんが混泳には何も問題はありません。
6.ネオンテトラとメダカの混泳について
注意点といっても温厚な魚であり、小型魚で食性もにている為、多少デリケートな部分がある ネオンテトラの飼育環境に水温や水質をできるだけ近づけることができれば、メダカはほほとんど問題無く同居できます。 強いて言えば、メダカを繁殖させたい時は稚魚と成魚を隔離すること、またはネオンテトラとメダカを 同居させるタイミングでは水合わせ、水温合わせをしっかりすることぐらいでしょうか。 あとは日々の体調管理、病気になっていないか気をつけるようにしましょう。※上の画像はカージナルテトラです。
7.ネオンテトラと混泳できる熱帯魚
ネオンテトラと日本メダカは混泳できるとかきましたが、他にもネオンテトラと混泳できる魚はもちろんたくさんいますのでいくつか紹介していきます。まずは小型のカラシンとの混泳です。具体的にいうとカージナルテトラ
やグリーンネオン、ブラックネオンテトラ、プリステラなどがあげられます。こちらは水質も性格も似ているものが多く相性もいいです。もちろん他の温厚な小型カラシンも問題なく混泳できます。大きく成長した
エンゼルフィッシュなどとは混泳は難しいですが小さいうちは混泳することもできます。
草食系のお掃除をしてくれるようなオトシンクルスやプレコなどもおすすめできます。これらの魚はネオンテトラと食べる餌与える餌も違ってくるので他の植物性の餌を与えることになりますが、
水槽に生えたコケなども食べてくれるので水槽の掃除屋さんとしてもその相性は抜群です。
底物系といわれる熱帯魚との相性もいいでしょう。特に常に水槽の底を泳ぐコリドラスなどはネオンテトラと相性がよいです。水槽の中で泳ぐ層もメダカとは違いますのでより水槽を華やかにしてくれます。
もちろん、ネオンテトラが食べ残して底に落ちる餌もコリドラスが食べてくれます。(注意点としては、コリドラスは底にいるのでネオンテトラに全ての餌を食べられないように底まで餌を落とす必要はあります)
8.追記:ネオンテトラの繁殖に挑戦される方へ
ネオンテトラの繁殖は難しいと書きましたが、繁殖に挑戦したい方もいらっしゃると思いますので
簡単に繁殖方法を書いておきます。(当方はメダカのお店なのでネオンテトラの繁殖については参考程度にして下さい)
まずペアリングですが、産卵・繁殖に適した若い親魚のネオンテトラを選びましょう。ネオンテトラは成長スピードが
早いので約4ヶ月~6ヶ月程度で親魚になることができます。大きいほどいいような気もしますが、
大きく成長しきったネオンテトラは老齢になっている可能性もある為、
親魚に適しているとは言い難いです。成魚でも体長23ミリ~25ミリ程度を目安にしましょう。
オスメスの判別方法はいくつかあり、スマートな体型なのはオスで、抱卵したメスはお腹が膨らんできて、背中が黒ずみやすいという特徴があります。
もちろん、オスは背中が黒ずむこともなく動きも機敏です。メスに較べてオスのほうが体の割にヒレが大きめですので近くでじっくり見てみると
特徴が観察できます。ペアリングする割合はメス1匹に対し、オスを2匹~3匹程のほうが受精率をあげるために有効です。
さて、繁殖させる場合の繁殖用、飼育容器ですが、ネオンテトラは卵をばら撒くタイプの産卵方法でとても小さな卵を産みますので、
当然、他の魚とは隔離して繁殖に望みましょう。水温は22℃~26℃程度に保ち、pH5.5~pH6.5程度の弱酸性の軟水を用意し(ピート水などもよい)、水槽の底に大磯やウィローモス、ネットを
敷くなどして、とにかく親魚に卵を食べられないようにしないといけません。少し変わった特性ですがネオンテトラの場合、他の魚と少し違い
産卵から孵化~稚魚として成長している期間、光量の控えめな薄暗い程度の環境を好みます。ちなみに日本メダカの場合を例にだすと、メダカを孵化、成長させる場合は、
光量が弱いとどんどん成長速度が遅くなり成長できません。
話はそれましたが産卵を終えた親のネオンテトラは卵の入った飼育容器からは
隔離しましょう。そのままにしておくとせっかく孵化した稚魚や、せっかく産んだ卵を
食べてしまいますので稚魚を育てることができません。産卵したことを確認できたら
水温を30℃程度に上げると約12時間で孵化が始まります。再度、産卵させたい場合も、
メスのネオンテトラは体力を消耗しているのでまた体型がもとに戻るのを待って
繁殖・産卵に望みましょう。
稚魚が無事、孵化してからの育て方について説明しておきます。
最初の産卵~4日程度は観賞魚の稚魚用の餌を与えたり、卵の卵黄を溶かして与えたりしましょう。
その後一週間後を目安に活き餌であるゾウリムシ(インフゾリア)やブラインシュリンプを与えると効果的です。稚魚だからたくさんの餌を与えたいと思うかも知れませんが、
それは水を汚す・水質を悪化させる元になるので餌の与えすぎに注意してください。(稚魚が泳いでいる水槽は濾過をまわすと稚魚が吸い込まれる為、濾過器は使いにくい為です)
09.ネオンテトラの飼育・飼い方について
上記で書いたネオンテトラの飼い方を簡単にまとめておきます。まず、水質は弱酸性~弱アルカリ性、水温は約20℃~28℃度が適温で、ヒーターの使用は必須です。
他に必要な飼育用品ですが、カルキ抜きはなくても飼育できますが、あったほうが水換えの際、簡単にカルキ抜きができるので便利です。濾過フィルターは上部濾過、底面濾過、外部濾過といろいろな濾過器・濾過フィルターがありますが
ネオンテトラの飼育ならほとんどの濾過フィルターは使用できます。餌はアクアリウムショップに売られている小型カラシン用の餌ならまず問題なく飼育できます。沈下性の餌でも浮上性の餌でも食べてくれますが
あまり水槽底面にいることはないので浮上性の餌かゆっくり沈むタイプの沈下性の餌がよいです。
エアポンプとエアストーンですが上部フィルターなどの酸素が水中に溶け込む方法の濾過器を使用していれば別に入れる必要はありません。、
ただし、飼育数が多い場合や他にも混泳させている魚がいる場合がエアストーンは入れてエアレーションはしておいた方が良いです。
低床は水草を植える場合はソイル、植えない場合は大磯砂などの底砂でも良いです。ベアタンクという底に何もしかない飼育方法もありますが、低床にはバクテリアを住み着かせて水質を安定させる効果もありますし、
観賞用に飼育するのですからやはり低床と水草は入れたいところです。あとはホースやバケツなどの掃除用具・メンテナンス用具を用意できればいいでしょう。ネオンテトラは価格も安く丈夫で飼いやすい熱帯魚であるため、
初心者はまずネオンテトラから始めるのもいいのではないでしょうか。予算が許すのであれば上の写真のような水槽で飼育してみたいものですね。
小さな水槽で飼育したいようでしたら姉妹サイト、本日も金魚日和の30センチ水槽の紹介記事もご覧ください。
10.まとめ
ここまで読んでいただければわかるとは思いますがネオンテトラとメダカは全く問題なく混泳できます。
ネット検索してみると混泳できないようなことを書かれている方もいますが、実をいうと私もメダカと同じ水槽内で、実質ネオンテトラとほぼ同じの
カージナルテトラを長く飼育しています。(もちろんネオンテトラも混泳していたことがあるので問題ありません)
要は、幅広い水質や環境生活しているメダカをできるだけ熱帯魚であるネオンテトラの飼育環境に近づければいいということです。
よく、熱帯魚とメダカを混泳すると派手な熱帯魚に美しさで劣るような表現もされますが、
現在の改良日本メダカは大変美しく進化してますので、熱帯魚にしか興味がなかった方も
この機会に日本メダカに興味を持っていただけると嬉しいです(*^^*)