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マツモの増やし方、育て方、期待できる効果とは?水草初心者も簡単!


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 マツモはアクアリウムの世界ではとても有名でおそらく知らない人はいない(初心者もきっと知ることになる)ような水草です。 もちろん、安価で育成が容易なうえ、植えなくても繁茂し見た目も良いということで初心者にも金魚やメダカの水草(金魚藻)として人気なのは納得ですね。 大分めだか日和、マツモの販売ページ


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1.マツモとはどんな水草?

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 マツモは世界中の河川や沼地などで自生していることも多い、沈水性浮遊植物とよばれる種の植物で、世界中の環境に適応していることからもわかるように、 環境に適応する能力がとても高い、育成が簡単な植物で、初心者にはもってこいの水草です。見た目の特徴で二又に枝分かれした針のような葉を持っていて、その姿が松の葉に似ているということから マツモという名がついています。金魚藻の代表とも言うべき水草でその歴史は古く江戸時代の絵画や彫刻、陶芸品などにも登場してくるほど日本では昔から親しまれている水草です。

2.マツモの育て方

 マツモの育て方はとても簡単で水質・水温が適応してさえいれば(弱酸性~弱アルカリ性の水質・水温は約15℃~25℃)、Co2(二酸化炭素)や肥料などを追加する必要もなく、ある程度の日光や照明が照射されていれば元気に育ってくれます。 また育成環境により、葉の大きさなども変わってきます。花は単性で、雄花は目立ちますが、雌花はあまり目立ちません。 育てやすい水草にはアヌビアスのように光合成を活発におこなわず、成長も遅く、葉の堅い種類の水草もありますが マツモはその逆で幅広い環境に適応し、活発に光合成を行い、みるみる成長していきます。

3.マツモの増やし方・増え方・植え方

▲マツモが成長している様子です。
5本セット
10cm前後

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 マツモの増やし方・増え方も簡単で、根もなく水中を漂う浮遊性の植物ですが他の有形水草と同じように、成長する過程で 脇芽を出してきます。その脇芽部分でカットしていけばどんどん数を増やすことができます。 新芽が出ていなくても数節の長さでカットして浮かべておくだけでも新芽がでてくれます。

環境の違いにより天頂葉が茶色くなったりピンク色になったりという個体差もでてきます。 光量が多い場合は茶色くなり、肥料の量が足りない場合は赤くなりやすいようです。

  植え方と書きましたが、マツモはもともと浮遊性の水草なのでソイルや大磯などの底床に植える必要がなく、ショップで見かける際、低床から生えているように見える場合もありますが実際は 茎に重りをつけて沈めたり無理やり植えているので、沈めて立ち上がって生えているように見えているだけです。 根が生えて来ることもないので無理やり植えている場合、長期間その状態で育成していると最終的に根本(根がないので根本でもないですが埋まっている部分)に 光が届かず埋まっている部分が弱って抜けたり葉がとけてしまう場合が多いです。

はっきりいってしまうと、根に重りをつけて沈めていても重りを巻きつけた部分は枯れてきますし、ソイルでも大磯でも植えてしまうとまたそこから枯れてきますので植えない方がいいと思います。 マツモを沈めるのであれば、流木や石などアクセサリーに引っ掛けて沈めるのがいいのではないでしょうか。(その場合でも引っかかっている部分の通水性は確保しておいたほうが良い)

4.マツモが枯れる・溶ける理由・原因

 アナカリスと並び丈夫な水草の代表のようなマツモですがやはり枯れることもあります。枯れてしまう原因は急激な水質の変化や水温の変化、光量不足などです。 自然界では広範囲にわたって自生しているので丈夫で適応力のある水草ということには違いありませんが、 やはり、人工的に育成している環境では激しい環境の変化が起こりやすいのでそれが枯れる要因・溶ける要因にもなります。

また、葉と葉の間が間延びしてくるような場合は日光不足の場合が多いので光量を増やしてみるのもいいでしょう。マツモの場合、枯れるといっても通常植物でよく見られるように茶色く変色する のではなく、溶けるように葉が抜けてバラバラになっていくことが多いでしょう。



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5.マツモをトリミングしてみよう

 マツモのトリミングは他の有形水草と同じようなものですが、古い葉を茎ごとカットしていけば、常に新しい葉の状態をキープすることができとても簡単です。また、葉と茎が極端に傷んだ部分じゃなければ ハサミで1本のマツモを2本に切り分けることで簡単に数を増やす事もできます。マツモが育成できる環境させ整っていればどんどん脇芽をだして増えていきますので どんどんカットして増やすことができます。

6.マツモに茶ゴケが付着したら?

 マツモはとても丈夫で育成が簡単な水草といっても根元の部分は古くなってきますので痩せてきたり、ほとんど成長することもなくなるので茶ゴケも発生してきます。 そういった場合は、貝類、エビ類に食べてもらうということもできますが、葉も茎も細すぎてあまり綺麗にしてもらえないことが多いので、 いっそのこと古くなった部分は切り落としたほうが常に美しい状態に保てます。ちゃんとマツモが育成できているような環境ならあっという間に成長してくれるので遠慮なくどんどんトリミングして 綺麗なところだけ残すようにしましょう。

7.金魚やエビ、メダカなどマツモと生体との相性

 アナカリスと同様に金魚藻という呼び名もあるくらい、金魚やエビ(ミナミヌマエビヤマトヌマエビ)、メダカなどとの相性はとてもよく、メダカの 産卵床やエビの隠れ家になったり、 いろいろな役割を果たしてくれます。

ただし、こちらもアナカリスと同様、種類にもよりますが、お腹の減った金魚たちには絶好のおやつになってしまいます。 水中の養分を吸収し、みるみる成長するマツモですがさすがに金魚の食欲が勝ってしまうとあっという間に、食べ散らかされてしまうので金魚飼育の水槽に入れる場合はおやつ程度に考えていたほうが良いかもしれませんね。



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8.マツモを入れることによるのメリット・デメリット

 マツモを水槽に入れておくことでどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?まずは、メリットからあげていくと、成長が早い、活発に光合成をするということから 水中の余計な養分を吸収し富栄養化を防ぐ(富栄養化を防ぐということはもちろんコケの発生予防にもなる)、水の浄化をする能力が高いことです。(ここでいう水の浄化というのは養分の吸収という意味で水質を安定させるには他にバクテリアの力が必要です) 丈夫で養分の吸収が早い、しかも安い!という特性からマツモ神と呼ぶ人もいるぐらいです(笑)

養分を吸収する能力がすごいということは水槽立ち上げ時に(バクテリアなどが繁殖していないため)水質が整って無くコケがはえやすい期間などに入れておくだけでも 余計なコケの発生を抑えてくれる効果が期待できます。まさに、水質浄化の神様のような存在です(笑)。

もちろんすでに立ち上がった水槽ならガラスや床面などいろいろなところで成長するコケの発生を抑えたり、成長スピードを遅らせることができます。 他にはメダカなど観賞魚の産卵床代わりに使えたり、水中に届く日光をやわらげて水温上昇を緩やかにするという効果も期待できます。 また、根がはえて養分を吸収する訳ではないので育成できる水草が限られる、 ベアタンク(底床などを植えてない水槽)でもマツモなら丈夫に元気に育ってくれます。水質や水温への適応能力も非常に高い為、日本淡水魚から、熱帯魚まで十分対応できます。

 デメリットはと言えばあまりないのですが、強いて言えば、根がないので植えこんでも根付いてくれず、いずれ浮いてきたり根本が傷んで溶けてくるので レイアウトでは思い通りに使いにくい部分もあります。また、養分を吸収をする能力が高い反面、成長が早すぎるのでトリミングの期間が短いというのはデメリットでもあります。

9.マツモとカボンバの違い

 たまに勘違いされている方もいますが、マツモとカボンバは詳しくない方からすると似たような水草に見えるかもしれませんが、全く別のものです。特に違うのは育成環境で、 マツモは水中に漂う浮遊生活で成長・繁殖できますが、カボンバはしっかりと根付いて根から養分を吸収しないと育成することはできません。そういった面からいっても、水草の入門用に 挙げられることもあるカボンバですが、育成の難易度はマツモなどとくらべると格段に高いといってもいいでしょう。やはり、マツモの育成はとても簡単な部類に入るんです。

10.まとめ


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 いかがでしたか?初心者にもとても簡単に育てられるマツモですが 水質の浄化(養分の吸収)という意味でも非常に効果があり、ベアタンクでも問題なく育成することができる水草としても おすすめです。アクアリウム初心者の方、最初の水草をどうしようと思っている場合はマツモにしてみてはいかがでしょうか?


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