日本メダカを飼育する時の水質(ph)と水温を知ろう!
大事なメダカを元気に綺麗に育てる為に、最適な水質・水温を知りましょう。
日本メダカを飼育する時の水質と水温を知ろう!コンテンツ
1.めだかに使用する水を準備しよう。
めだかをが初めて家に来た時、どんな水を用意すればよいでしょうか?綺麗な水=めだかに良い水という訳ではありません。川の水、水道水、井戸水などいろんな水を思いつくと思いますが、メダカの飼育に合わせたph(ペーハー)に合わせることが好ましいです。ですが改良日本メダカはとても丈夫な部類の魚で日本は水道水もとてもきれいな国ですので一日以上くみおきした水であればカルキも抜けてメダカ飼育に使用できる水に変わってくれます。最初の飼育水は綺麗な汲み置きした水道水がお手軽で簡単な飼育水といえます。綺麗な川の水、水田の水なども使用できることが多いですが水質は地域により違う場合もありますので不安があればph(ペーハー)を検査してみるのが良いでしょう。
ただ、川の水、水田の水などを使用する場合は、ヒドラやヤゴなどのメダカの天敵や寄生虫なども持ち込んでしまう可能性があるので長期の飼育に使用するのはあまりおすすめではありません。
汲み置きしておいた水道水を使用すれば、ある程度の時間の経過とともに水にバクテリアが棲みつきメダカに適したさらに適した水になってくれます。注意点として、ミネラルウォーター等はメダカに良いのでは?と錯覚しそうですが、phなどが大幅に違う場合もあるため、メダカがphショックを受けてしんでしまう場合もありあります。
ちなみに水質(ph)を測定した場合メダカに適したphはどれくらいなのかというと、だいたいphが5から9の間になります。数字が小さくなれば酸性に傾き、大きくなればアルカリ性に傾きます。
家庭の水道水は地域により違いはありますが、ph5.8~8.6の間で保たれていますので水道水を使用してもよいということになります。
また、水質は飼育期間が長いと酸性に傾きやすく、メダカは中性~弱アルカリ性が好ましいともされていますので調整するのであれば、ph7の中性あたりにしておけば、問題がおきづらいです。
定期的に下記のようなテスト紙で水質検査をしておくと安心できますね。(各ブリーダーにはこだわりがあって、アルカリ性で飼育する人などもいます。アルカリ性に近いほうが色揚がりがいいなどの説もあり、
メダカが健康でいられる範囲で体色がどう変わるかなど試してみるのもいいでしょう)
2.グリーンウォーターって?
濃縮生クロレラ1本 360cc (クロレラ水約360リットルぶん) |
別のコンテンツで綺麗な水で飼育しましょうとありましたが、実はグリーンウォーター(青水)で飼育したほうがメダカの調子がいいということもあります。グリーンウォーターはクロレラや植物プランクトンが繁殖している状態なので餌が豊富で体調がよくなることもあります。飼育者の好みもありますがメダカにとっては好ましいようです。ただ、グリーンウォーター(青水)のデメリットとしてはメダカの天敵のヤゴの混入がわかりにくい、せっかくの観賞用メダカが鑑賞しづらい、場合によっては植物プランクトンが増えすぎてメダカが酸欠になるなどがあります。メダカを飼育していてよく勝手にグリーンウォーターになってしまう場合がありますが急いで水替えしないといけないわけではありませんので覚えておきましょう。ただ、ドロドロと粘り気がでてくるほどになってきたら、何割かの水を入れ替えるなどの対策を施しましょう。
グリーンウォーターを意図的に作りたい場合は日光のよく当たる場所にメダカの飼育水を入れた容器を置いておくだけで一週間程度で緑色になってきます。水草を大量に入れておくと水草の浄化作用でグリーンウォーター化がなかなか進まない場合もあります。(ヒメタニシやシジミなども植物プランクとんを摂取して水を浄化する働きがあるので大量に投入するとグリーンウォーターにしたい時は気をつけましょう。)
グリーンウォーターについてさらに詳しくしりたい方はメダカとグリーンウォーターの関係!メリットとデメリット!作り方~対策・除去もご覧ください。
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3.最適な水温は何度でしょう?
一般的にメダカの飼育に適した温度は15度〜28度が好ましいようです。
(18度~など人によって多少の誤差はありますが)メダカは変温動物でかなりの水温変化まで耐えることができます。
ただ冬の一桁の水温に近づいてくるとメダカも体力が落ちエサを食べなくなってくるので屋外で越冬する場合は冬が迎える前に成長させて体力をつけた状態で冬眠させましょう。
冬眠中はほとんど動かなくなりますが成長しきれてない弱いメダカはそのまま死んでしまう場合も多いです。
また高水温になりすぎても体力は低下していきますので15~28度に保つとよいでしょう。
最適な水温、最適な日照時間などがそろえばメダカを元気に育て繁殖するのも容易です。
なお、日照時間は屋外なら自然任せですが、屋内なら一般的に9時間~10時間に夜の消灯(暗闇の時間)ができるようにしておきたいところです。
4.温度調整も大事。
夏は高水温になりますので水温対策としてすだれをかけて日差しを防いだり水面を覆う水草(浮草)を使って直射日光を和らげたり水中に日陰を作るのもいいでしょう。
飼育場所も日光の照射具合や時間によって移動させるのもいいですね。あまりに高水温では
メダカが死んでしまう場合や酸欠になってしまうことがあります。
冬はメダカまで氷つかないように気が付ける必要があります。
一方、冬の水温調整ですが、冬の水温は10℃を下回ることも度々ですがメダカは約5℃程度でも生きていられます。
(ダルマメダカなどは転覆病にかかりやすいので低水温は避けたほうが良いです。)
発砲スチロールなどは水温の維持・保温にも最適な飼育容器ともいえますので、冬の水温低下がどうしても気になるようでしたら、冬の間は飼育容器を発砲スチロールに移し替えてみるのもいいでしょう。
発泡スチロールは断熱効果が高く、外気の影響を抑えやすくなります。また、水量を多くすることでも外気から受ける水温の下降を緩やかにできるのでおすすめです。
4.メダカの飼育水のサイクルとは?
まずは1.で説明したような状態からスタートします。その後の飼育容器の水の環境はどうなっているのか考えてみましょう。まずはメダカに餌をあげるところからです。メダカに餌をあげると当然ですがメダカは排泄物(糞)をします。残り餌・枯葉・魚の死骸・めだかの糞等が分解されることでアンモニアから亜硝酸塩(亜硝酸イオン)から硝酸塩(硝酸イオン)へと変わっていきます。これはメダカや観賞魚、生体にとっては強い毒から弱い毒へ変化していくと言うことです。これはバクテリアが酸素を利用して分解してくれたということです。このことからも飼育水にバクテリアが重要になってくると言うことがわかりますね。(このバクテリアが分解をさせた流れを酸化といいます)よく言われる生物濾過とはこのことです。 生物濾過も最終的に硝酸塩(硝酸イオン)が残るということなので当然たまり続けると病気やメダカの健康を損なう為、水替えが必要になります。
なお硝酸塩がたまってくるとPHが下がる(PH7が中性で数字が小さくなると酸性へ傾く)ので水替えする場合の指標になります。その硝酸塩を吸収する役割を果たしてくれるのが水草です。水草を入れる見えない水質浄化の効果はこんなところにも効いているんですね。ただ、水草が硝酸塩を吸収してくれるといっても全てを吸収してくれる訳でもないようでやはり硝酸塩がたまり水質は酸性へと傾いていくようです。やはり、水替えの時期はくるということですね。メダカの飼育水につきましては、当店のメダカ仲間、関西メダカ倶楽部のしんちゃんがめだか仲間のブログに2回に渡り記事を書いてくれていますのでさらに掘り下げて知りたい方はこちらもお勧めです。ブログ飼育水を今一度認識しよう。