アカヒレ(コッピー)ってどんな魚?飼い方・飼育方法、産卵や卵について
皆さんはアカヒレという観賞魚を知っていますか?ひょっとしたらアカヒレより、コッピーという名前で知っているかもしれませんね。いろいろな観賞魚と混泳できますので、メダカと混泳せている人も多いのではないでしょうか? それではアカヒレがどういった魚でどういった飼育方法をすればいいのかアカヒレの飼い方で気をつける点も紹介してみます。
アカヒレ(コッピー)ってどんな魚?飼い方・飼育方法は?のコンテンツ
- アカヒレ(コッピー)とはどういった魚なの?
- アカヒレ(コッピー)が飼育できる環境とは
- アカヒレ(コッピー)を飼育できる水温について
- アカヒレ(コッピー)の餌について
- アカヒレ(コッピー)の寿命
- アカヒレ(コッピー)とメダカの混泳について
- アカヒレ(コッピー)の飼育に挑戦!ボトルor水槽?
- アカヒレ(コッピー)のオスとメスの見分け方
- アカヒレ(コッピー)の繁殖~産卵、アカヒレの卵について
- アカヒレの種類、ゴールデンアカヒレ・ロングフィンアカヒレ
- アカヒレ(コッピー)飼育の様子参考動画
- まとめと私がアカヒレを飼った感想
1.アカヒレ(コッピー)とはどういった魚なの?
楽天市場をご利用ならお得に買い物ができる!
アカヒレというと、よく熱帯魚と混泳されていたり、メダカと混泳されていたりしていますが、熱帯魚として扱われていたり、実際に熱帯魚と勘違いされている人も多いのではないでしょうか?
アカヒレの故郷、生息地はもともと中国(ベトナムのアカヒレもいます)で、アカヒレは熱帯ではなく温帯に生息する温帯魚なんです。(もちろんベトナム産のアカヒレは熱帯魚として飼育する必要があります。)
現在一般的に多く販売的に販売されているアカヒレはほとんど中国のもの(日本で繁殖させたものも)ですので水温は10度程度(それ以下でも大丈夫)の水温なら低温でも耐えられるほどの耐寒性もあります。
アカヒレの生まれ故郷である中国の広東省、白雲山と香港の生息地はどちらも現在は開発の為、現地のアカヒレは今では絶滅に近いという状況と言われています。
2.アカヒレ(コッピー)が飼育できる環境とは
現地でアカヒレが観賞魚として採取されてきたのは数十年も前からです。それだけ観賞魚としての歴史もあります。
長い歴史があるために、現在出回っているアカヒレは人の手により飼育、繁殖されている為、より丈夫な個体になり、いくつかの種にも品種改良されています。
アカヒレは水質も弱酸性~弱アルカリ性までの広い水質に対応でき、もちろんカルキ抜きした日本の水道水でも簡単に飼育できます。
アカヒレは日本でも比較的暖かい地域なら屋外の飼育でも越冬することは可能で、冬に凍りが張るような環境でも越冬できる場合もあります。アカヒレはとにかく生命力が強く、
屋外でも屋内ほとんど放置状態でも勝手に生き抜いている場合があるほど丈夫な魚です。
3.アカヒレ(コッピー)を飼育できる水温について
先ほども書きましたがアカヒレはかなりの低水温に耐えられる耐寒性がありますので、ほとんどの場合は保温器具を使用することなく飼育でき、問題なく越冬もできます。
ただし、水温が1桁に近づくに従って、アカヒレもだんだんと冬眠状態になり動かなくなってきます。
室内ではおそらく大丈夫だとは思いますが、いつでも活発にアカヒレが泳ぎ回る姿を観賞したければヒーターを使用して水温を15度以上には保っておきたいところです。
次に高水温についてはアカヒレは夏の暑さにも大変強く水温が30度をオーバーしても平気ということもよくあります。もちろんいくら丈夫とはいえ、
水温が30~35度を常にこえるような日が続くようであれば、設置場所を考えたり冷却ファンで水温を下げる工夫をしなければなりません。
とはいえ、これほど頑丈な観賞魚もなかなかいないでしょう。コップで飼育できるコッピーと名前がつくのもこの丈夫さ・生命力の強さがあってこそですね。
4.アカヒレ(コッピー)の餌について
アカヒレの餌は、上記のような餌も販売されています。ですが、アカヒレは金魚の餌でもメダカの餌でも食べますので特にアカヒレの餌、コッピーの餌というものにこだわる必要もないと思います。私も実際メダカの餌で 飼育しています。より、元気に育てようということなら大分めだか日和で販売しているミジンコなどの活き餌ももちろん有効です。 その他にもメダカと同じような餌で飼育できますので当店の餌のコーナーもぜひご覧下さい。
5.アカヒレ(コッピー)の寿命
アカヒレは、その小さな体格にもかかわらず、驚くほど長寿な魚です。一般的には、アカヒレの寿命は平均して3年から4年と言われています。
ただ、これはあくまで平均的な数値であり、飼育環境やケアによっては、5年以上生きることもあるとされ、小型魚としては長寿といっていいでしょう。
もちろん、逆にうまく飼育できない場合はいかに丈夫で飼いやすいアカヒレといえ、平均寿命をまたずに死んでしまうことだって珍しくありません。
身体が丈夫で初心者でも簡単に飼育できる熱帯魚(正確には温帯魚?)なので、アクアリウムで水槽を立ち上げる際、
最初に入れる魚(パイロットフィッシュ)としてアカヒレを選ぶ方も多いことでしょう。(ちょっとアカヒレの扱いは可哀想な気もしますが)
このようにアカヒレはアクアリウム初心者からアクアリウム愛好家まで、幅広い層に愛されている魚なのです。
/p>
6.アカヒレ(コッピー)とメダカの混泳について
▼アカヒレと相性抜群のメダカもどうぞ(^^♪
クリックして▶メダカの販売ページを見てみる
一応メダカとの混泳について書かせていただくと、もちろん何の問題もありません。アカヒレは性格も温和で、メダカも温和な性格です。それにアカヒレもメダカも幅広い水質に対応できますので、 メダカを飼育している環境にアカヒレをいれてあげれば、放っておいたらおそらくアカヒレの方が長生きすることでしょう。アカヒレはメダカ以上に大変丈夫な魚なのでメダカだけの水槽にアクセントとして加えたいときにもオススメです。
7.アカヒレ(コッピー)の飼育に挑戦の飼育に挑戦!ボトルor水槽?
それでは実際にアカヒレの飼い方について書いてみます。何度も言いますがアカヒレは水槽でも飼育できますがコップの中でも飼育できるといわれるほど丈夫で飼育も簡単な魚な為、コッピーという名前でも販売されています。
上記のような瓶でも飼育可能でボトルアクアリウムなどでも一番飼育されている魚がアカヒレではないでしょうか。※ボトルアクアリウムについては
こちらの記事をご覧ください。ボトルアクアリウムの作り方!失敗しない為の大事な知識を身につけよう
アカヒレは丈夫な魚である為、メダカよりさらに飼育が簡単といっても過言ではありません。飼育の手順としてまずは、飼育容器から説明してみます。アカヒレは小さい魚でよく小瓶に詰めたような状態でも販売されています。
実際、家庭の環境でも小瓶で飼育することができます。ただし、小瓶で飼育するというのはいくら頑丈なコッピーとはいえ、水質や水温の悪化が激しいためどうしても短命になりがちで、生体を飼育するには
良い環境とはいえません。アカヒレといえど水槽で飼育するほうがもちろんいいんです。
できれば下記のような30センチのキューブ水槽などで1ペア~2ペア程度で飼育してみるのはいかがでしょうか?ペアで入れればアカヒレのフィンスプレッディングという行動を見ることができます。このフィンスプレッディングとよばれる行動はアカヒレのオスがメスに対して
求愛する時に見られる行動で、ヒレをめいいっぱい広げて求愛しアピールをします。(オス同士の縄張り争いでもフィンスプレッディングは見られます)普段は閉じているヒレを全開にした姿は、アカヒレの小さな体でも大変見ごたえがあり美しいです。予算が許すならばジェックスさんが発売している下記のGEX AQUA-Uなんかは最高でしょう。
水槽が準備できたら低床を敷き、飼育容器(水槽)に水を注ぎましょう。この時、水は必ずカルキ抜きをしておいてください。
カルキが抜けた水であれば日本の水道水で大丈夫です。低床についてはソイルであれ大磯砂であれ、赤玉土であれ、メダカの飼育に使えるようなものはだいたい使えますので水草を植えたければソイルを使い、水草を
植えることを考えなければ水質に影響を与えるような低床、底砂でない限り特に気にすることもないでしょう。低床(底砂)などなくても飼育できるほどコッピーは丈夫ですが低床に棲みつく濾過バクテリアのことを考えると何かしらの
低床は敷いておくほうがおすすめではあります。
濾過器、濾過フィルターの使用や、エアポンプを使用してのエアレーションについてはなくても大丈夫といえます。ただし、濾過器や濾過フィルター、エアポンプによるエアレーションがなければそれだけ水質の悪化が早まったり、
酸素不足になる可能性が高くなるということを意識しておいてください。器具がなければ、それだけ水換えや掃除などのメンテナンスに手をかけた方が良いです。
簡単な設備で飼育できるアカヒレとはいえ、ある程度の設備・器具があるほうが簡単に健康に長生きさせることができるでしょう。
私がおすすめするとすれば、キューブ水槽程度の大きさの水槽に数匹~数ペアで飼育して、
ソイルを敷き簡単な水草を植え、簡単な濾過器を回して飼育するというのがいいと思います。
理由は簡単な飼育設備でも整っていれば、水質の悪化も緩やかになり水換えの回数も減らすことができ、濾過フィルターを回しておくだけでも水が循環し酸欠のリスクが減るからです。また、水草も水中の過剰な養分を吸収してくれる為
、水質の安定、浄化に効果があります。もちろん、瓶+アカヒレ+水だけという最低限の組み合わせでも飼育はできますが、急な水質の悪化や水温変化、酸欠などがおこればいくら丈夫なアカヒレといえど死んでしまいますので
管理はそれだけシビアになります。
水を注いだ後、水槽の準備ができたらアカヒレを瓶または水槽に入れましょう。水槽にいれる場合も、十分に水合わせすることをお勧めします。アカヒレは丈夫なので飼育水槽にどぼんといれても大丈夫なことも多いですが、
やはり水質の違う環境、水温が違う環境に急に移されると大変なショックやストレスをうけるので、その時は元気でも数日後に死んでしまうということも考えられます。水合わせはアカヒレを購入してきた袋を新しい飼育容器に
30分~1時間程度浮かべ、少しずつ新しい水を入れてあげれば、水温にも慣れ新しい水質にも徐々に慣れてくれるでしょう。袋からだしてアカヒレを新しい容器に移動する場合は、購入したショップから病原菌や細菌などを持ち込まないようにするためにも
購入してきた袋の水は新しい飼育環境の容器には入れない方が良いでしょう。
8.アカヒレ(コッピー)のオスとメスの見分け方
アカヒレのオスとメスの見分け方ですが、オスとメスの特徴を知ってよく観察していれば実は誰にでも区別しやすかったりましす。それでは、具体的アカヒレのにオスとメスの体の特徴の違いを
あげてみます。まずは、アカヒレのオスの特徴からですが、アカヒレのオスは他の魚類でもそうであることが多いですが、メスに比べて色鮮やか(体色が濃い)で、体のラインも(特にお腹周りを見てもらえると
わかりやすいかも)スマートです。ヒレの大きさもメスに比べると大きいようです。尾びれの付け根メスに比べて太く力強い感じです。
メスの体型・特徴は当然オスと逆になるわけで、オスに比べてヒレが小さく、体色が薄めでやや地味にみえ、体型にはオスと比べると丸みがあります。やはり、アカヒレもメスよりオスの方が美しい印象を受けます。
アカヒレのオスとメスの差は日本メダカやグッピーなどのような大きな違いは見つけにくいですがそれでも、オスとメスを比べてみると差がわかるはずです。また、オスは繁殖期になったり、
縄張り争い(ケンカ)の時にヒレを広げてフィンスプレッディングをしますのでオスとメスが入っていれば違いはすぐにわかります。(アカヒレは体が小さいので生後1年以内の若い個体では違いがわかりにくい
かもしれません)
9.アカヒレ(コッピー)の繁殖~産卵、アカヒレの卵について
アカヒレは、アクアリウム入門にぴったりの魚であり、産卵~繁殖までも簡単な部類に入ります。アカヒレの産卵~繁殖に必要な条件を簡単にあげていくと、
水温を20℃から25℃程度で安定させていると季節に関係なく産卵してくれます。(もちろん、日照時間は関係すると思いますのであまりにライトをあててる時間が短いと難しいでしょう)
といったように、アカヒレの繁殖はとても簡単で、上記のような条件でオスとメスのペアができれば、メスのアカヒレが卵を底床にバラ撒きます。(この産卵方法はコイ科の魚の特徴ですね)
ただし、親のアカヒレは卵を産卵すると後は放置するので卵や、卵から孵化したアカヒレの稚魚を成長させることができるかは飼育者次第です。
親のアカヒレは卵を産卵し、ばらまいた後、自分の目に付けば自分で産んだ卵でも(産まれてきた稚魚でも)食べてしまいます。
なのでアカヒレのペアを繁殖の為に隔離などしない完全な自然繁殖を狙うのであれば、親のアカヒレが簡単に卵を食べることができないように、
底床を敷いていたり、水草を繁茂させておく必要があります。アカヒレの確実な繁殖を狙う場合は、親のアカヒレのペアを隔離して、産卵したら卵だけで育て、孵化して稚魚が生まれたら
稚魚用の餌をあたえて(当店でも販売しているゾウリムシなどもおすすめ)ある程度の大きさに成長するまでは親魚とは別に飼育するべきです。
ただ、そんなことを考えなくても、水草が繁茂しているなどの条件が整っていれば勝手に産卵して卵から産まれたアカヒレの稚魚が水槽内の微生物を食べて成長していることもあります。隔離して人工的に
餌を与えて育てた場合と成魚まで育てられる数は違うかも知れませんが、自然繁殖でも十分アカヒレを増やすことは可能です。
10.アカヒレの種類、ゴールデンアカヒレ・ロングフィンアカヒレ
現在はアカヒレといっても、数種類の改良品種のアカヒレも作出されています。まずは、ゴールデンアカヒレです。ゴールデンアカヒレは普通のアカヒレの色素欠乏した突然変異の個体から作出されたアカヒレの改良品種で
、光の加減、反射の角度によって目の周りが薄っすらと輝き、体は黄金色のように見えます。野生では、数千匹に一匹程度しか生まれてこない貴重な変異種で、もちろん、野生では生き残ることも
子孫を残すこともほとんどできません。体型はアカヒレそのものですが、体の横を走るラインや色の違いから、通常のアカヒレから別の種類の熱帯魚のように見える美しい品種のアカヒレです。
次にロングフィンアカヒレですが、ロングフィンアカヒレはその名の通り通常のアカヒレからヒレが長くなるように品種改良された、改良品種のアカヒレです。東南アジアブリードとヨーロッパブリードのロングフィンアカヒレが存在します。
長いヒレは水中で優雅に揺れて他の種のアカヒレとくらべてもやはりゴージャスな印象です。
最期にベトナムアカヒレもあげておきます。アカヒレは通常のものが中国産ですが、ベトナムアカヒレはその名のとおりベトナム産のアカヒレですので、もちろん、体の特徴なども違います。どんな風に違うのかというと、中国産の通常のアカヒレに
比べて一回りサイズも小さく、体の赤色ののり具合や体の横のラインもはっきりしていて中国産のアカヒレに比べてより豪華に美しく見えます。※上の写真がベトナムアカヒレです。
種類はいろいろあっても飼育方法や繁殖の方法もほとんど変わりませんので見た目と価格で選んでもみるのも良いのではないでしょうか。通常コッピーとして販売されているのは、
おそらく中国産の普通のタイプのアカヒレで、ベトナムアカヒレではないことがほとんどです。
11.アカヒレ(コッピー)飼育の様子参考動画
上の動画ではアカヒレとミナミヌマエビが餌を奪い合っている姿がコミカルですね(笑)下の動画ではミナミヌマエビとアカヒレが混泳してます。ミナミヌマエビは我関せずでウロウロしていますが、 アカヒレ同士はフィンスプレッディングで威嚇しあってますね。中々見ごたえがありますよ(*^^*)
12.まとめと私がアカヒレを飼った感想
いかがでしたでしょうか。私も実際にアカヒレを飼っていて、実体験からの意見ですが、アカヒレの生命力は、小型観賞魚の中では最強クラスだと思ってもらってもよいと思います。
かなりの空腹にも耐えます(実際はコケや微生物を食べているのかもしれませんが)し、水温の変化への耐性も抜群だと思います。現に私の飼育しているアカヒレは、
メダカが死んでしまう環境でも生き残っているようです。
個体差があるとは思いますがアカヒレを攻撃する魚を入れていたり、水質が劣悪な状況になっていたりと、
よほど間違った飼育方法をしない限りは簡単には死なない観賞魚でアカヒレ=コッピー(コップで飼える魚)というのは伊達ではないですね。
観賞魚を飼育したいけど何を最初に飼育しようか迷っている人はアクアリウムの入門種としてまずは、
アカヒレやメダカの飼育から始めてみてはいかがでしょうか(^^