大分めだか日和でも、定番の商品となっているヒメタニシですが、水質浄化の効果があると聞いてあまり知らないまま購入していただいてる方も多いと思いますので、活用に関するアドバイスをさせていただきたいと思います。
ヒメタニシの水質浄化・安定の能力について
ヒメタニシは、濾過摂食と刈り取り型の摂食方法ができる、アクアリウムにもちいられる巻貝としては珍しい貝です。刈り取り型の摂食は、レッドラムズホーンや石巻貝でもできるので
ここでは説明は省きます。(刈り取り型:要は底床の残り餌を食べたり、壁に生えたコケ類を刈り取って食べることができるということ。ほとんどの巻貝はこちらのみ)
さて、本題は濾過摂食という摂食方法です。これは、二枚貝などにみられる摂食方法で、水中に浮遊している養分(主に植物プランクトンや動物プランクトン等、有機物)を水ごと吸い取って濾し取ることにより、
食べることができます。
その結果、グリーンウォーターや汚れた水は、余計な養分が取り去られ透明になり、水質が浄化されたり、水質が悪化しにくくなったり、という効果が現れます。
ヒメタニシはメダカの糞尿を取り込んで浄化してくれる生物ではない
最近、こういった問い合わせがありました。
1.ヒメタニシはメダカの糞尿を取り込んでキレイにしてくれるのですか?メダカ一匹につきどれくらいのヒメタニシを入れればいいですか?
2.何リットルの水に対して何匹のヒメタニシを入れれば良いですか?などです。
見出しで書いてしまいましたが、ヒメタニシは、好んで生物の糞尿を取り込んでキレイにするバクテリアや濾過器のような存在ではありません。メダカの糞などに含まれるデトリタスなどをヒメタニシが
食べることはあるとは思いますが、メダカの糞尿をヒメタニシだけで浄化できるというわけではありませんし、メダカの糞尿があれば、ヒメタニシは生きていけるというわけでもありません。
(水槽内の閉鎖された環境で水質を安定させるには濾過バクテリアや植物の力も重要です)
例えばメダカを綺麗な水のベアタンクで飼育していて、底にはメダカの糞しかないといった場合などは、当然、ヒメタニシは餓死してしまうでしょう。グリーンウォーターをキレイにしたいからと、
ヒメタニシを大量に導入した場合もグリーンウォーターは濾過摂食により透明度があがり浄化されますが、そのあとには当然ヒメタニシの糞もでますし、そのままにしておけば、食べ物が足りなくなったヒメタニシは餓死してしまいます。
先ほどの質問の答えとしては、ヒメタニシを飼育する目的と飼育環境により、適切なヒメタニシの数は変わってくるので明確にメダカ一匹に対して、1リットルに対してヒメタニシ何匹といった回答はできません。
回答するならグリーンウォーター化を防ぎたいのであれば、グリーンウォーターに変わる前にヒメタニシを数匹入れておき、それでもグリーンウォーターに変わるようなら、
ヒメタニシを追加していくなどでしょうか。コケがはえやすい環境なら多めに入れるのも良いでしょう。
水質を安定させる意味で入れておきたいのであれば、コケがほとんど目立たず、水が濁らず、ヒメタニシが死なないところで水質が安定した時の数がヒメタニシの数の適量ということでしょう。
ヒメタニシも生き物です
ヒメタニシも当然生物ですので水質の悪化に耐えきれなかったり環境があわなければ死にますし、水槽に蓄積される見えない有害物質により、ダメージも受けます。ですので、水換えはどうしても必要になってきます。
(生体と植物と日光のバランスが取れれば、ほとんど足し水のみで維持できる場合もありますが)
そういうことですので、皆様もヒメタニシを利用する際は、ヒメタニシだけ入れておけば水質に関しては大丈夫などとは思わずに、トータルでバランスを取ることを考えるようにして下さい。
適切な利用、飼育をすれば水質維持にこれほど様々な効果を発揮する生物もなかなかいないでしょう。皆様が当店のヒメタニシをご活用いただけるようアドバイスさせていただきました。
それでは、皆さん、よいめだか日和を!
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