
キューバパールグラス・・・水槽に水草で緑の絨毯を作りたい!といった方は、必ず候補にあがるのではないか?というぐらい人気のある前景草の1つですね。
そして挑戦する人が多いけど失敗する人も
多い、初心者には難易度高めな水草としても知られているのではないでしょうか。そんなキューバパールグラスをCo2(二酸化炭素)なしで育てた方法を紹介してみます。
キューバパールグラスってどんな水草?
キューバパールグラスは、真正双子葉類ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科ヘミアントゥス属の見た目は葉の大きさが2ミリ~3ミリほどしかない葉っぱの小さな水草です。
葉っぱが小さいため、びっしりと繁茂させることができれば、
とても美しい緑の絨毯を作ることができます。
キューバパールグラスは名前からもわかるように近い種で言えばパールグラスなどで育成が難しい部類で言われる事が多いような気がしますが、
注意点さえ守っていれば初心者にはどうしようもないぐらいに育成が難しい水草だ!というわけではありません。ということでさっそくキューバパールグラスの育て方にいってみましょう。
キューバパールグラスの育て方と植え方
キューバパールグラスは、とても成長が遅いということでも知られている水草だと思います。
もちろん、普通に育てようと思えば、おそらくCo2を使いつつ、高光量、水質でいうと中性~弱アルカリ性の中硬水、水温は20℃~28℃ほどが育成条件といったところでしょうか。
この環境を用意しつつ、簡単にソイルから抜けてしまう弱々しいキューバパールグラスの根をピンセットで掴んでソイルに植え込んでいくことになります。
1本~数本を掴んで丁寧に、斜めに植えてピンセットを上に引き抜くように、植えていくといいでしょう。
とはいったものの、上記の環境を用意しつつ、浮力で簡単に浮かび上がる根張りの弱いキューバパールグラスを植えていくというだけでも、初心者にはハードルが高いです。(まだ植えるだけなのに)
そして、育成中にもキューバパールは浮力に負けて浮いてしまったり、成長が遅いためコケが生えてきたり、コケ防止に入れたエビたちに引き抜かれたりと緑の絨毯を作るには苦難の道が待ち受けています。
一度根付いてしまえば大丈夫!という方もいますが、そのキューバパールグラスを一度、初心者が根付かせるというということがすでに難しい気もします。
私も、こういった育て方、植え方はとても面倒な上に、いつになったらキューバパールグラスの緑の絨毯が出来上がるかわからないので、水草を湿度の高い水上で育てるミスト式と呼ばれる方法で栽培しました。
ミスト式の育て方については、詳しくはボトルアクアリウムの作り方!失敗しない為の大事な知識を身につけよう
でも書いていますので参考にして下さい。
このミスト式で、キューバパールグラスを育てるメリットはたくさんあります、例えば、緑の絨毯が出来上がるまでの初期投資が、少なくてすむということです。水をはった状態でキューバパールグラスを植えようとすれば、
当然、キューバパールグラスを根付かせる為、量を増やすためにに、高い光量、Co2の添加をする必要があります。そうしないと中々ソイルに根付いてくれないため、しょうがありません。
さらに、コケとの闘いにエビや貝なども必要になってくるでしょう。根張りが弱いと生体に引っこ抜かれるため労力もかかります。
それに比べるとミスト式なら、水槽や瓶などの容器に水で
ソイルをヒタヒタにし、植え込んで光を照射してラップなどで蓋をして湿度の高い状態を保っておけばキューバパールグラスはしっかりと根を張ってくれる上にどんどん繁茂して増えていってくれます。
だまされたと思ってやってみていただけるとわかると思いますが、ミスト式なら根張がしっかりとしている上に水を注ぐ前にキューバパールグラスを繁茂させることができるので、緑の絨毯ができあがるスピードや
できあがったあとの管理も圧倒的に維持が簡単になります。
最初にある程度、水上葉、半水中葉状態でキューバパールグラスを増やして繁茂させておくことができるため、水槽立ち上げ初期のコケもでにくく、
水を注いでも、底床から抜けにくかったり、Co2がなくても育ったりもします。
Co2が無ければ、沢山の気泡などは期待することができませんが、ミスト式ならしっかり根が張るため、キューバパールグラスを底床に定着させるのが楽になります。
下の方ででてくるのキューバパールグラスのボトルアクアリウムは、
私が、一年近く前にソイルにキューバパールグラスを植えて水に浸して密閉しておくだけのミスト式で作りましたがいまだに、根張りもばっちりのまま、青々とした姿を保っています。(その間のトリミング回数は
藻類が見えた葉と枯れるように変色した葉をほんのちょっとカットした1回だけです)


Co2無しでキューバパールグラスを育てるメリットとデメリットを詳しく
さて、上記のようなミスト式でしっかりと、キューバパールグラスを育成・維持できていますが、メリットになる点とデメリットになる点もあげてみます。
まずは、Co2がいらないということで、Co2の強制添加に必要な器具がいらないので非常に維持管理がローコストです。実質、生体以外でお金がかかるのは照明代ぐらいです。
ランニングコストをかけたくない方にはなかなか魅力的だと思います。また、Co2を添加していないため、成長がとても緩やかです。忙しくトリミングする必要がないのでやはり維持が楽です。
(ずぼらな私にはここが最大のメリットな気がします)
デメリットはというと、Co2添加の場合と比べて注水後のキューバパールグラスの成長具合が極端に遅いということでしょうか。
今回のようにミスト式などで育てる場合は、注水以前にある程度キューバパールグラスが繁茂している状態まで持っていっていないと緑の絨毯を完成するのにすごい時間を要することになります。
また、先程もすこし言いましたが水草水槽の魅力でもある光合成により発生する酸素の気泡も見ることも難しいでしょう。
やはり、単純にキューバパールグラスを最高の状態で育てるという意味ではCo2添加の育成には及ばないかもしれません。少し前に書きましたが下の画像は私がミスト式の育成方法でボトルアクアリウムで育てたキューバパールグラスとその住人達を紹介してみます。



ボトルアクアリウムの住人は皆さんそれぞれ役割をこなしてくれています。やはり、ほとんどノーメンテナンスで長期間ボトルアクアリウムを維持するにはバランスが大事ですね
もちろんメダカとキューバパールグラスの相性もいい
キューバパールグラスというと熱帯の水草というイメージで、熱帯魚向けだと思われるかもしれませんが、室内なら十分にメダカの飼育にも使えます。ただし、実際育ててみた感想として、
やはりキューバパールグラスにはある程度の水温と光量は必要な感じがしました。(水温が低くて光量が少なくても育たないとは思いませんが、成長スピードがとにかく遅い)
ということで多少根気よく育てることができる人向けですが、緑の絨毯の上で楊貴妃メダカなどを泳がせてみるのもとてもオススメです。ちなみにウチは小さな水槽ではLEDは下のジェントス そだつライトを使用していますが、
実際ものすごく育って、無加温でも枯れずに越冬しました。(そこからさらに数ヶ月たちましたがライトも水草もまだまだ元気です)ジェックスさんのも載せておきますので好きなものを選べばよいのではないでしょうか(^^)この3つならどれも間違いなく水草は
育つはずです。コレで育たなければ他の要因を疑いましょう。
メダカを育てている皆さんも、キューバパールグラスの絨毯でのメダカ飼育に挑戦してみませんか(*^^*)当店でも私のボトルアクアリウムでも使用している組織培養のキューバパールグラスを取り扱ってますのでよろしかったらどうぞ~! (もちろん、ミナミヌマエビやメダカ、ヒメタニシ、レッドラムズホーンなど登場してくる生体は全て販売してます)
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