金魚といえば、金魚鉢!、メダカといえば・・・?金魚鉢はダメなの?と思うかもしれませんが、もちろん、金魚鉢で飼育しても いいんです。それでも、メダカを金魚鉢で飼育して失敗する人もいます。なんで、メダカを金魚鉢で飼育するのが失敗するのか?原因を 考えてみましょう。(今回の金魚鉢は、透明で球形をしているお馴染みのあの形です)
メダカを金魚鉢で飼おうとして失敗する理由
まずは、メダカを金魚鉢で飼おうとして失敗する理由(死なせてしまう理由)をあげてみます。金魚鉢の容量に対してメダカを
入れすぎていませんか?メダカを買う時は水、1リットルに対しメダカ一匹などと言われることがよくあります。
もちろんこれはざっくりとしたものですが、初心者がメダカを長生きさせたければ、これは間違いであるとも言えません。
メダカの飼育で大事なことは水温、水質、餌などがあげられますが、メダカを過密飼育しすぎるとメダカの排出する排泄物などで
どんどん水質は悪化していきます。メダカにとって毒であるアンモニアなどが金魚鉢の中に蓄積されていくのです。
そういった、有害物質を取り除く為にも水換えが重要になります。水換えの重要性についてはこちらの記事にも書いていますので
参考にしてください。メダカの水換え!失敗しない水槽の水換え方法・頻度は?
他にもいろいろな理由がありますので、いくつか代表的なものをあげてみます。
金魚鉢の容量の小ささによる弊害のいろいろ
金魚鉢は小さなものが多く、水の容量が少なくなり気味です。水が少なくなるということは、水質の変化、水温の変化が
急激なものになりやすいということです。
夏場などは、特に置き場所を考えないとあっという間に、メダカが茹で上がってしまいます。メダカが水温の変化には強い
とは言え、やはり、急激な水温の上昇と低下には耐えきれない場合が多いです。透明な金魚鉢の中ではメダカも強い日差しから、
逃げる所もありません。アマゾンフロッグビットなどの浮草で金魚鉢に日陰をつくってみるのもいいでしょう。
浮草は、根から水中の養分を吸収してくれるため、水質の維持、浄化にも効果があります。
浮草ではありませんが、水質の維持・安定や育て安さからマツモやアナカリスなども同様におすすめできます。
メダカにはホテイアオイなども似合うと思いますが、屋内での金魚鉢飼育ということに限ればホテイアオイの
大きさや育て安さ、成長速度から考えても、おすすめはできません。※ホテイアオイを入れたいのであれば、当店でも販売 しているミニホテイ草(ミニホテイアオイ)がおすすめです。
また、容量が小さいということと、その独特な形状からエアレーションに気を使ったり、濾過フィルターが設置できない(しにくい)
といった点も金魚鉢飼育を難しくする要因でもあります。
エアレーションや濾過フィルターは、投入することができても景観が悪くなるだけでなく金魚鉢の中にメダカの苦手な強い水流を発生させます。
水流を発生させる事自体は悪いことではないですが、メダカは水流には弱い魚なので、少しでもメダカにとって強すぎる水流は、メダカを常に泳がせることになり、メダカを疲弊させ、体力を奪うことになります。
何も考えずに、濾過能力を求めて金魚鉢の大きさに
似合わない濾過フィルターを入れると金魚鉢の中は洗濯機のような状態になります。メダカが長生きできるわけもありませんね。
メダカの数さえ適切であれば、酸欠を防ぐためのエアレーションは、エアストーンから、ごく控えめに微細な泡が少量でるくらいで大丈夫なんです。
(金魚鉢にメダカ1匹2匹程度ならエアレーションはしなくても大丈夫なくらいです)
餌の量は、ごく少量に抑える事も大事です。食べ残しや大量のフンは即、水質悪化につながります。水質悪化を進めない為には、
餌を与えすぎないことも大事なことです。
底床(底砂)を入れることも重要です。入れておくと濾過バクテリアが底床に繁殖・定着しやすくなります。
底床(底砂)の選び方はこちらも参考にしてみて下さい。初心者でもよくわかるメダカ飼育におすすめな底床・底砂の選び方!
金魚鉢でメダカを飼育する際に気をつけること
上記の点を踏まえた上で注意点を簡単に書いてみます。
1.メダカを過密飼育をしないこと(数が多くなれば水質の悪化などが激しくなる)
2.水草や浮草を入れる(水温上昇を抑えたり、水質を浄化・維持するために)
3.エアレーション・濾過フィルターは小さなものを(過度な水流を与えないために)
4.メダカに餌を与えすぎない(残った餌やメダカの排泄物が水質悪化を加速する)
5.大磯砂やソイルなどの底床を使う(底床に濾過バクテリアが繁殖するから)
こういったことが大事になってきます。金魚鉢は小さいからメダカ飼育の初心者向けというのは、間違いとも言えます。
そもそも金魚鉢は、夏の間に金魚を観賞するという目的で作られたもので、長期飼育(特に初心者)には不向きなものなのです。
さらに、詳しく知りたい方はこちらもよろしくお願いいたします(^^)▼
メダカの飼育マニュアル(メダカの飼い方を学ぼう)
これからますます、メダカ飼育が盛んな季節になりますね。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。皆さん良いメダカライフを!
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